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第37回小倉2歳ステークス(3日、小倉11R、GIII、2歳オープン国際(特指)、馬齢、芝1200メートル、1着本賞金3100万円 =出走18頭)武豊騎乗で3番人気の米国産馬アサクサゲンキが、好位追走から抜け出して1馬身1/4差の完勝。デビュー4戦目で重賞初勝利を飾った。タイム1分9秒1(良)。2着は5番人気のアイアンクローで、1番人気モズスーパーフレアは最後の伸びを欠いて7着。藤田菜七子騎乗で注目されたフローラルシトラスは、果敢に逃げたものの最下位18着に終わった。
レースを経験しながらパフォーマンスを上げてきたタフな若駒が、初タイトルを奪取した。アサクサゲンキが西日の照りつけるターフで堂々の押し切り勝ち。エスコートした武豊騎手が、まぶしい笑顔を見せた。
「スタートが良く、道中もいい感じでした。競馬では初めて乗りましたが、一戦ごとに良くなっているみたいですね。まだヤンチャなところがあるぶん、伸びしろはあると思います」
発馬を決めて楽に3番手の好位置を確保。周囲の様子を確認しながら手応え十分に追走した。直線手前で早くも先頭に躍り出る勢い。1番人気の僚馬モズスーパーフレアを直線半ばでかわすとそのまま悠々とゴールを駆け抜けた。鞍上は48歳の夏も小倉で重賞2勝。こちらも“ゲンキ”だ。
今回が早くも4走目。2歳馬には常識的に厳しいローテだったが、見事に克服した。音無調教師も「スタミナがあるよ」と舌を巻くタフネスぶりだ。これでトレーナーは小倉大賞典、小倉記念、北九州記念に続き、小倉の平地重賞完全制覇を達成。服部正利、吉永猛、橋口弘次郎元調教師に続く、史上4人目の快挙となった。
「オーナーと相談してこの後は1400メートルに」と音無師。短期放牧を挟んで京王杯2歳S(11月4日、東京、GII、芝1400メートル)から朝日杯FS(12月17日、阪神、GI、芝1600メートル)という2歳馬のチャンピオンロードを歩む予定だ。
夏の小倉2歳チャンプの座を射止めたタフさを武器に、秋はさらに大きな勲章を目指す。 (宇恵英志)
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アサクサゲンキ 父ストーミーアトランティック、母アメリア、母の父ディキシーランドバンド。鹿毛の牡2歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。米国産馬。馬主は田原慶子氏。戦績4戦2勝。獲得賞金3973万7000円。重賞初勝利。小倉2歳Sは、音無秀孝調教師は初勝利。武豊騎手は2005年アルーリングボイスに次いで2勝目。馬名は「冠名+元気」。
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