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【中山金杯】血統診断

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 例年、GIIIにしてはハイレベルなメンバー構成となり、2000メートル以上でも通用するスタミナに加え、時期的なものでパワーも要求される。

 ヤングアットハートを最上位にみる。パワー豊富なフレンチデピュティ産駒で、半兄は産経賞オールカマーなど重賞3勝で、同じく今回出走を予定しているシンゲン。母の父サンデーサイレンスは昨年もワンツーを決めており、適性はかなり高い。シンゲンは高齢まで長く活躍する馬が多いホワイトマズル産駒だが、10歳で近5走すべて2桁着順ではさすがに強調材料に欠ける。

 同じ母の父SSのドリームセーリングは、全妹が昨年のヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャ。パワーと粘り強さがあり、2000メートルも問題ない。

 ハーツクライ産駒のジャスタウェイにも注目だ。父は中長距離向きのスタミナと成長力に優れ、産駒は中山芝2000メートルで【7・8・8・27】と好相性。母系はパワー型で、力を要する馬場も歓迎だ。

 ダイワマッジョーレは半兄が青葉賞鳴尾記念を勝ったハイアーゲームで、母系の質は高い。ダイワメジャー産駒らしい力強さと勝負根性が魅力で、直線に急坂がある中山は向く。

 アドマイヤタイシは父シングスピール、母の父ドバイミレニアムがともにドバイワールドCの覇者という配合。母系も上質で、成長力と底力は抜群。初の中山でも力を発揮できる。

 コスモオオゾラの父ロージズインメイもドバイワールドCの優勝馬で、力の要る馬場は得意。実際に弥生賞1着、皐月賞4着と相性のいいこの舞台なら巻き返しが可能だ。

 キングカメハメハ産駒のヒットザターゲットは父、母系ともパワー豊富。全6勝が平坦コースだが、中山でも割り引きは必要ない。 (血統取材班)

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