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【日本ダービー】佐々木師、涙!武との“絆”の勝利
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第80回日本ダービー(26日、東京10R、GI、3歳オープン国際 指、セン馬不可、定量、芝2400メートル、1着本賞金2億円 =出走18頭)第80回日本ダービーは、武豊騎乗の1番人気キズナが優勝。佐々木晶三調教師(57)は開業20年目で念願のダービー制覇となった。タイム2分24秒3(良)。第80代ダービー馬は、札幌記念(8月18日、函館、GII、芝2000メートル)から凱旋門賞(10月6日、仏ロンシャン、GI、芝2400メートル)を目指す。皐月賞2着のエピファネイアはまたも銀メダル。皐月賞馬ロゴタイプは5着に敗れた。
嵐のような祝福の拍手に包まれたレース直後の検量室前。武豊騎手とガッチリ握手した佐々木晶三調教師の目は、真っ赤に腫れていた。ちゃめっ気たっぷりに両手をあげると「やりました! ダービートレーナーになりました!」と、最高の笑顔を弾けさせた。
開業20年目。冷静にレースを観戦し、最後の直線も声を張り上げることはなかった。それでもキズナが先頭でゴールを駆け抜けると、自然と熱い思いがこみ上げてきた。
「みんなに『おめでとう』といわれてね。これがダービーなのかと。競馬で泣いたのは初めて。感動したよ」
インティライミで挑んだ05年は武豊騎乗のディープインパクトの2着。それから8年。ディープの子、ユタカとのコンビで悲願の初制覇となったのも、何かの絆だろう。
今後は鳥取県の大山ヒルズに放牧に出て、札幌記念から凱旋門賞に直行するプランを描く。世界最高峰は04年タップダンスシチー(17着)以来、2回目の挑戦だ。「ものおじしない馬だし、斤量的に3歳馬が有利。これから責任が重くなるね」。瞳の先に、早くも世界が映っていた。 (鈴木康之)
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★アラカルト
◆勝ちタイムは歴代4位 キズナの2分24秒3は2004年キングカメハメハ、05年ディープインパクトの2分23秒3、12年ディープデリランテの2分23秒8に次ぐ歴代4位。
◆父子制覇 キズナはディープインパクト産駒で、昨年のディープブリランテに続く父子制覇。ディープ産駒のGI制覇は今年3度目で通算11度目。
◆3文字馬名 3文字馬名の勝利は1960年コダマ以来53年ぶり2頭目。ダービーでは2文字馬名の勝利はない。
◆最大年齢差の姉弟馬のタイトル奪取 キズナの半姉ファレノプシス(父ブライアンズタイム)はGI3勝馬で15歳もの年齢差。グレード制が導入された84年以降、最も差の開いた姉弟によるJRA・GI制覇。姉弟によるクラシック制覇は3例目。
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