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【新種牡馬連載(6)】ダノンシャンティ

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【新種牡馬連載(6)】ダノンシャンティ

(1)競走成績 日本で2~4歳時に8戦3勝。2歳時に新馬戦を勝つと、7番人気で臨んだラジオNIKKEI杯2歳Sでもヴィクトワールピサの3着に好走。年明けの共同通信杯2着を経て、毎日杯で重賞初制覇を飾ると、勢いに乗って挑んだNHKマイルCでは1分31秒4というレコードで、GI勝ちを果たした。変則2冠を目指したダービーは出走取消。暮れの有馬記念で復帰(9着)すると、京都記念、産経大阪杯と差のない4着にまとめたが、屈腱炎が判明して引退が決まった。

(2)血統 父フジキセキは、キンシャサノキセキカネヒキリイスラボニータとさまざまなタイプのGI馬を送り出している。母系は世界的な名門牝系で、おじにジャパンCやドバイワールドCを制したシングスピール、種牡馬として成功したラーイがいるほか、近親にもデヴィルズバッグやセイントバラードなど活躍馬が続出。祖母グローリアスソングはアメリカの最優秀古馬牝馬に選ばれている。競走馬としてはもちろんだが、種牡馬としてのポテンシャルを秘めた一族といえ、GIタイトルの数以上に期待は大きい。

(3)適性診断 父フジキセキは、基本的に万能タイプ。母方がマークオブエスティーム×ヘイロー×エルバジェという配合で、こちらもバランスが取れている。どちらかと言えば芝向きだが、ダートでも全く問題はない。NHKマイルCのレコード勝ちが強烈なインパクトとなっているが、必ずしもスピード一辺倒というタイプではなく、配合次第では長めの距離をこなす産駒も出るだろう。仕上がりの早さもセールスポイントで、2歳戦から完成度の高さを武器に勝負できるサイアーだ。

(4)初年度産駒 中央での勝ち馬が出る前に、ホッカイドウ競馬でラプレシオーサ(田中淳司厩舎、牝)という注目馬が登場した。6月25日のウィナーズチャレンジを勝ち、2戦2勝として函館2歳S(7月26日、函館、GIII、芝1200メートル)の優先出走権を獲得済み。芝での走りが大いに期待される。今年の安田記念モーリスの半弟にあたるメジロフランシスの牡馬も、魅力たっぷりの血統馬だ。GI級と太鼓判を押せる良血馬は決して多くないが、社台グループやビッグレッドファームなど大手牧場も複数の繁殖牝馬を配合。セリでも2000万円以上で取引された馬が6頭もおり、初年度産駒の評価は上々といえる。先週の中京新馬戦ではレッドカーペットが2着に好走しており、中央で産駒が勝ち上がるのも時間の問題だろう。

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