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先週の桜花賞でもワンツーを決めるなど、ディープインパクト産駒の現3歳世代は非常に層が厚く、牡馬クラシックでも当然注目の存在だ。中でも筆頭はワールドエース。牝系はドイツの名門で、欧州でGI3勝をあげた叔父マンデュロを筆頭に活躍馬が多数いる。クラシック向きの底力と持続力に優れ、皐月賞の速い流れは歓迎だ。
ディープブリランテはここ2戦で詰めの甘さを露呈したが、近親に秋の天皇賞馬バブルガムフェロー、菊花賞馬ザッツザプレンティなどがいる名牝系で、底力は上位。成長力も豊富で、まだ評価は落とせない。
Vマイル優勝馬コイウタ(父フジキセキ)が半姉のベールドインパクト、母が米GIデルマーオークス(芝1800メートル)の優勝馬であるアダムスピークも母系の質は高い。
だが、ディープ自身、国内唯一の敗戦が中山の有馬記念だったように、産駒も京都、阪神に比べると、中山ではやや信頼度が下がるのも事実。皐月賞独特の激流で突き抜けられないケースも考えられる。
満点評価はグランデッツァ。半姉は昨年の桜花賞馬マルセリーナで、母マルバイユも仏GIアスタルテ賞(芝1600メートル)を制しているスピード豊かな母系。母の父マルジュも種牡馬として主にマイル~中距離で活躍する一流馬を多数出しており、皐月賞向きのスピードが魅力で、底力も兼備。父アグネスタキオンは08年の勝ち馬キャプテントゥーレを出し、ディープ産駒の姉よりも持続力に優れ、コース適性も非常に高い。
ゴールドシップはステイゴールド×メジロマックイーンで、3冠馬オルフェーヴルなど重賞勝ち馬計4頭を出している好配合。母系はやや大物感を欠くが、息の長い脚が魅力で、皐月賞の速い流れは向く。
04年の優勝馬ダイワメジャーを父に持つロジメジャーは叔父にアルカセット(ジャパンC)がいる牝系で、成長力と底力は十分。前走の好内容からも軽視は禁物。
ロージズインメイ産駒のコスモオオゾラは決め手では他馬に劣るものの、持続力とパワーは一級品。最終週の荒れた馬場はプラスに働きそうで、さらに馬場が悪化するようなら前走同様、侮れない。 (血統取材班)
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