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中央競馬ニュース
地方競馬全国協会（ＮＡＲ）は１９日、令和６年度の第１回調教師・騎手免許試験の新規合格者を発表し、ＪＲＡ通算９１０勝の小牧太騎手（５６）＝栗東・フリー＝が合格した。免許交付は８月１日付で兵庫・中塚猛厩舎に所属予定。ＪＲＡに移籍した地方所属騎手が、地方に復帰するのは史上初のケースとなる。
小牧太騎手は「ホッとしました。乗るからには勝ちにこだわりたい。あと、後輩の面倒を見るというか、自分の知っていることを教えていけたら、という気持ちで頑張ります」と語った。
１９８５年に兵庫・曾和直榮厩舎所属で騎手デビュー。９３年１２月４日の阪神８Ｒ（ダイゴストロング）でＪＲＡ初勝利。２００１年のフィリーズレビュー（ローズバド）でＪＲＡ重賞初勝利を挙げた。０４年にＪＲＡに移籍すると、０８年に桜花賞（レジネッタ）で涙のＧⅠ初制覇を飾った。
０５年には自己最多の年間７６勝をマークしたが、昨年は未勝利に終わるなど、近年は騎乗回数も減少。今年に入って、地方挑戦を考え始めた。３月２８日に園田競馬に参戦し、約５年ぶりに園田で勝利を挙げた。４月１１日にも園田で上限となる８鞍に騎乗した後、「まだまだ大丈夫だなと。慣れてないからしんどいけど、いけるなと。それで決めました」と決断。５月１１日の１次試験（筆記）、７月４、５日の２次試験（面接、実技）を突破し、晴れて免許を再取得した。
今週は小倉で土曜に２鞍、日曜に３鞍に騎乗する。中京記念ではワールドリバイバルに騎乗し、１５年目黒記念（ヒットザターゲット）以来となる重賞Ｖを狙う。「２０年の集大成じゃないですが、魂を込めた騎乗をしたいです。勝てたら最高だと思うので、そういう気持ちで乗りたい」。３１日まで栗東で調教に騎乗予定。その後は古巣の兵庫でジョッキー人生の第３章が始まる。
■小牧 太（こまき・ふとし） １９６７（昭和４２）年９月７日生まれ、５６歳。鹿児島県出身。８５年に兵庫の曾和直榮厩舎からデビュー。兵庫リーディングは１０回。９４、９６年に全国リーディングを獲得し、地方競馬を代表する騎手の一人となった。９３年３月６日の中山６Ｒ（ナトルーンフラワー８着）でＪＲＡ初騎乗。２００４年にＪＲＡへ移籍。０８年桜花賞（レジネッタ）でＪＲＡ・ＧⅠ初制覇。１９日現在、地方通算３４４０勝。ＪＲＡ通算１万１７３６戦９１０勝。重賞は３４勝（うちＧⅠ２勝）。長男・加矢太はＪＲＡの障害騎手。弟・毅は兵庫の調教師。
◆長男の小牧加矢太騎手「すごいですね。僕がこういう道に入れたのも父のおかげ。父というより少し上の先輩、友達みたいな関係です。地方に復帰しても今まで通りの関係は変わらないですね。普通に応援に行くと思います」
◆中京記念のワールドリバイバルの騎乗を依頼した牧田和弥調教師「合格してよかったですね。なかなかチャンスがなくて申し訳なかったです。これから強い馬を（園田に）渡したいですね」
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