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3月23日の中山11Rで行われた第72回日経賞(4歳以上オープン、GⅡ、芝2500メートル、別定、10頭立て、1着賞金=6700万円)は、鮫島克駿騎手の4番人気シュトルーヴェ(セン5歳、美浦・堀宣行厩舎)が後方2番手でレースを進め2周目3コーナー手前から進出。直線で鞍上のゲキに応え力強く急坂を駆け上がると、馬群の間を割って抜け出しゴール。JCベストレース記念(3勝クラス)からの連勝、オープン昇級初戦でGⅡのタイトルを奪取した。タイムは2分31秒4(良)。
半馬身差の2着はクロミナンス(2番人気)、さらに3/4馬身遅れた3着はマイネルウィルトス(3番人気)。1番人気に支持されたボッケリーニは、直線で一度は先頭に並びかけるシーンがあったもののゴール前で脚色が鈍り5着に敗れた。
日経賞を勝ったシュトルーヴェは、父キングカメハメハ、母アンチュラス、母の父ディープインパクトという血統。北海道安平町・追分ファームの生産馬で、馬主は村木克子氏。通算成績は11戦5勝。重賞は初勝利。堀宣行調教師、鮫島克駿騎手ともに日経賞は初勝利。
◆鮫島克駿騎手(1着 シュトルーヴェ)「追い比べになった直線ですごい切れ味で抜け出してくれた。乗っていて楽しかったです。この馬の力強さに感動しました。きょうはリズム良く運んでいこうという話でしたし、道中で縦長の展開にはなりましたが、僕と馬の空間を大事にしてリズム良く進めました。普段乗っている方からもたくさん話を聞き、右回りも問題ないとのことでしたし、実際に癖もなくて乗りやすく、レースセンスの良さを感じました。最後に切れる脚が使えるのも長所ですね。馬場は外伸びという感じでもなかったですし、4コーナーの荒れた(内めの)部分さえ踏ん張ってくれれば、直線は(内外)フラットなので大丈夫と思っていました。その馬場の荒れた一番苦しいところでペースアップしていく中でも食らいついていってくれたし、本当に勝負根性がすごい。直線でボッケリーニの後ろに取り付けたところで〝勝てる〟と思いました」
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