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(2)ブエナビスタは朝1番に坂路を1本。ラスト重点で3ハロン48秒7-14秒7をマークした。落ち着きがあり、現役最強牝馬の風格を漂わせている。「ここまで思い通り順調に来られたな。落ち着きがあるし、馬体重も前回時と変わらんやろ。道悪は走っていないのでやってみないと分からん面はあるが、こなしてくれると信じて出す」と松田博調教師は全幅の信頼を寄せている。史上最短のGI5勝目は、すぐそこまで迫っている。
堀厩舎の2頭、天皇賞・春の勝ち馬(3)ジャガーメイルと、前哨戦の毎日王冠を制した(18)アリゼオは、ともに北の角馬場でダク調整。「ジャガーメイルは追い切ってからピリッとしてきたし、アリゼオにはいい落ち着きが出てきた。雰囲気は2頭ともいいですよ」と橋本調教助手は好感触。ジャガーメイルは台風を考慮して、土曜に競馬場入りするが、アリゼオについては、これまで当日輸送の経験しかなく、競馬場での1泊の負担を考慮していつも通りに当日輸送で挑む。
毎日王冠5着からの巻き返しを期す(7)ペルーサは、坂路を2本駆け上がったあと、レースでもカギを握るゲートの練習に時間を割いた。「馬の雰囲気はいい。前回も出遅れはしたが、以前ほどゲートで立ち上がることもなくなった。幼さが残っていたのかも。しかられたらダメだと馬が理解するようになってきた」と葛西調教助手は成長を口にする。道悪についても「パワーがあるから多少悪くなっても問題ない」と気にしていない様子だ。
10カ月半の骨折休養明けで産経賞オールカマーを快勝した(10)シンゲンは、角馬場で脚を慣らしてから、坂路1本。「追い切った後もいい状態をキープ。気合も入っている」と戸田調教師は笑みを浮かべる。昨年(5着)はレース後に右トウ骨遠位端骨折を発症。1年ぶりに巡ってきた雪辱の舞台に「休養したおかげで、昨年よりフレッシュな状態で戦える。馬場も、極端な道悪でなければ血統的にこなしていい」と戸田師は意欲を燃やしていた。土曜に競馬場入りして、レースに備える。
札幌記念を勝った(12)アーネストリーは、佐藤哲騎手が騎乗して1ハロン17秒前後で坂路を1本登坂。その後、CWで軽めのキャンターを行った。「乗っていてゾクゾクするような感じ。きょうもしっかり走れている」と鞍上は好感触。最終調整を見守った佐々木晶調教師も「道悪の心配はしなくてもいい。落ち着きもあるし、言うことなし」と万全の態勢で送り出す。
安田記念の勝ち馬(1)ショウワモダンは、北Cコースをゆったりとしたキャンターで走り、体をほぐした。「まだ春の頃と比べるとどうかだが、ようやく精神的にピリッとしてきた」と跨った杉浦調教師は表情を崩す。最内枠は「外を引かなければと思っていた。真ん中が一番だったけど、先行できるから包まれないしね」と歓迎の口ぶり。台風の影響による道悪も「ドボドボの馬場でやれるなんて滅多にない」と【3・1・1・1】と得意の重~不良の馬場で復活Vを狙っている。
毎日王冠2着で地力の高さを証明した3歳馬(4)エイシンアポロンは、キャンターでCW1周。脚さばきはスムーズで、気合乗りも上々だ。「追い切り後も変わりなくきている。馬も充実しているし、本当に具合がいいからね」と岡田調教師は好調を伝えた。
安田記念2着以来の(15)スーパーホーネットは坂路でハロン45秒4、ラスト1ハロン15秒4で気持ちよく1本登坂した。藤岡佑騎手は「枠はどこでもいいと思っていたし、道悪も都大路S(07年)で勝っているのでうまいですよ」と意欲満々。矢作調教師も「距離が2000メートルでも折り合いに自信があるし、枠も全く問題ない。雨は歓迎だし、春よりも秋に調子を上げるタイプだからね」と上位争いを目論む。
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