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大阪杯のセオリーはズバリ〝先行馬を狙え〟。GⅠ昇格以降、勝ち馬はすべて4コーナーで5番手以内にいた。同距離の天皇賞・秋が東京の瞬発力勝負になるのに対し、阪神内回りでは立ち回りのうまさが求められる。
狙うのは先行力に優れたノースブリッジだ。
成長曲線が緩やかなモーリス産駒らしく、3歳時は重賞の壁にはね返された。しかし4歳になってから、驚くべきスピードで成長を遂げている。
昨年2月に3勝クラスを逃げ切ると、昇級のエプソムCで一気に重賞初V。秋の毎日王冠は出遅れて0秒4差5着、天皇賞・秋は疲労が残り11着に敗れたが、今年初戦のAJCCでは好位のインでしっかり我慢が利き、抜群の手応えで抜け出した。折り合いに苦労していたこれまでとは対照的な優等生ぶりに、素質馬が成熟の域に達したことを確信できた。
充実ぶりは調教の動きにも如実に表れている。先週22日にWコースで一番時計のラスト1ハロン11秒1(6ハロン66秒1)をマークすると、最終追いもWコースでラスト1ハロン11秒2(6ハロン66秒7)。2週続けて手綱を取った岩田康騎手も、「先週と走りが全然違いました。歩様もすごく軽くて弾んでいました。いろんな意味で成長を感じます」と手放しでほめていた。
昨年は天皇賞を目標に置いたことで東京ばかり使ったが、もともとは右回りのほうが得意なタイプ。奥村武調教師も「一番強い競馬をしたのは中山の葉牡丹賞(4馬身差V)」と話していたとおり、中山のAJCCで見せた爆発力はまさに右回り巧者のそれだった。阪神芝10ハロンも絶好の舞台。完成した大器が初のGⅠタイトルをつかみ取る。
〝究極の3連単〟は1着にノースを固定。昨年の2冠牝馬スターズオンアースを2、3着に置いた計16点で勝負だ!(夕刊フジ)
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