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【ドバイ(UAE)26日=内海裕介】ダートの世界一決定戦、ドバイワールドカップ(GⅠ、2000メートル)が25日にメイダン競馬場で行われ、川田将雅騎手(37)=栗東・フリー=に導かれた日本のウシュバテソーロ(美浦・高木登厩舎、牡6歳)が快勝。ダートの頂点に立った。日本馬による優勝は史上2頭目で、日本人騎手の優勝は初めて。快挙を成し遂げ、秋にはフランスの凱旋門賞(10月1日、パリロンシャン、GⅠ、芝2400メートル)挑戦プランも浮上。芝&ダート二刀流の夢が広がった。
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ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のマイアミに続き、中東の夜空にも君が代が鳴り響いた。日本から8頭が参戦したダート世界一決定戦。競馬版〝侍ジャパン〟の底力を見せつけたのは、川田騎手とウシュバテソーロだ。豪快な直線一気を決め、世界制覇を成し遂げた。
「日本の皆さん、ありがとうございました!」
優勝直後の馬上でのインタビューで、大殊勲の川田騎手が雄たけびを上げた。日本調教馬の優勝は2011年にM・デムーロ騎手とのコンビで制したヴィクトワールピサ以来2頭目だが、当時は負荷が軽いオールウエザーの馬場で、力勝負のダートでは初めて。日本人騎手の優勝も史上初の快挙だ。
歴史に名を刻んだ川田騎手は、昨年のJRAリーディングジョッキーとして、日本人騎手としてのプライドを胸に挑んでいた。「日本馬が8頭チャレンジする中で日本の騎手は僕と吉田豊さん(パンサラッサ)だけでしたし、ましてや(騎乗が)初めてのこの馬に依頼をいただけたことは、日本のリーディングジョッキーとしてもとても重たい仕事と思っていました。馬とともに日本の騎手も世界レベルだと示すことができて誇りに思います」。日本競馬の力を証明し、堂々と胸を張った。
3勝クラスだった昨年4月に、芝路線からダートに転向し快進撃がスタート。昨年末の東京大賞典、年明けの川崎記念と国内でビッグタイトルを連勝し、勢いそのままに夢の世界一へと輝いた。体質がしっかりしたことで、満を持して砂舞台へ送り込み空前のサクセスストーリーを演出した高木調教師も「最高です。その言葉しかありません。こちらの環境がすごく良かった。この馬は本当にラッキーというか、勝利に導かれている。そんな力を感じています」と感無量の表情だ。
アラビアンドリームをかなえた世界のダート王。次のターゲットについて、オーナーである了徳寺健二ホールディングスの広瀬祥吾副社長は、「ビッグオーナー(了徳寺健二氏)は、これを勝てば凱旋門賞に挑戦したいと言っています」と、秋にフランスで行われる芝の世界最高峰への挑戦プランを明らかにした。
日本競馬の悲願ともいえる凱旋門賞制覇。最大の鍵である欧州独特の深く、力の要る芝で、芝もこなせるダート王のパワーがものをいう可能性は十分にある。まして父は2012、13年の凱旋門賞で2着に泣いたオルフェーヴル。そのリベンジへの期待も高まるばかりだ。今後、体調と相談しながら正式なプランニングは決定することになるが、〝リアル二刀流〟でのダブル頂点取りも現実味を帯び始めている。
■ウシュバテソーロ 父オルフェーヴル、母ミルフィアタッチ、母の父キングカメハメハ。鹿毛の牡6歳。美浦・高木登厩舎所属。北海道新ひだか町・千代田牧場の生産馬で、馬主は了徳寺健二ホールディングス㈱。戦績29戦9勝(うち地方2戦2勝、海外1戦1勝)。獲得賞金12億1766万4400円(うち地方1億8000万円、海外9億1778万400円)。重賞は2022年GⅠ東京大賞典、23年JpnI川崎記念に次いで3勝目。ドバイワールドカップは高木登調教師、川田将雅騎手ともに初勝利。馬名は『山の名+冠名』
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■ドバイワールドカップ 1996年にUAEドバイで創設された国際競走で、2009年まではナド・アルシバ競馬場のダート2000メートルが舞台。10年にメイダン競馬場に舞台移り、オールウエザーの2000メートルで施行されたが、15年から再びダート2000メートルとなった。日本馬は第1回から参戦し、11年にヴィクトワールピサが初優勝。このときは2着にも日本のトランセンドが入ってワンツーフィニッシュを決め、東日本大震災直後の明るい話題となった。
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ドバイワールドCの1着賞金は696万ドル(約9億1872万円)。かつては世界最高賞金レースとして知られていたが、現在は1着賞金1000万ドル(約13億6460万円)のサウジCに1位を譲り、2位となっている。今年のサウジCは日本のパンサラッサが優勝しており、日本馬が世界1、2位の高額賞金レースを同年に制する快挙となった。なお、日本の最高賞金レースはジャパンCと有馬記念で、ともに今年から1着賞金は5億円。
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