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吉田隼騎乗で1番人気のファルコニアが直線の競り合いを制し、8度目の挑戦で待望の重賞初制覇。管理する高野調教師は土曜の紫苑S(スタニングローズ)に次ぐ土日重賞勝ちを果たした。クビ差の2着に12番人気のミッキーブリランテ。3着には7番人気のクリノプレミアムが入った。
◇
大きな大きなクビ差だった。重賞で善戦を続けていたファルコニアが、内で粘るミッキーブリランテとの追い比べを制して重賞初勝利。惜敗続きにピリオドを打った。
向こう正面に入り、2番手を確保しかけたところでミッキーブリランテが一気に先頭へと動いたが、全く動じなかった。3番手をキープして直線に入ると、ラスト1ハロンから叩き合いに。吉田隼騎手のアクションに応え、ゴール前でグイッともうひと伸びして初タイトルをつかみ取った。
「ハンデ戦らしく最後はギリギリだったけど、よく勝ってくれました。以前はムキになってハミを取るところもありましたが、だいぶ競馬を覚えてくれて流れが変わっても3番手で息が入りました。馬もふっくらしてきて、気持ちの面で若さが抜けて、調教でも乗りやすくなっています」
春以来のコンビとなった鞍上は成長を実感。土日重賞連勝の高野調教師は「これだけの血統馬で、角居先生(元調教師)から引き継いで今まで勝てなかったことが自分としては恥じるところもあったので、ここで終わってはいけませんが、勝ててホッとしました」と喜びをかみしめ、「本当によく勝ちきってくれました。彼(吉田隼騎手)の考えているペースとは違うところがあったと思うけど、瞬時にプランを変更したのは素晴らしかったし、馬もそれに応えてくれました」と人馬をたたえた。
今後は未定だが、トレーナーは「このレース内容なら選択肢が広がってくると思います」と先々への期待が膨らむ勝利だったことは確か。ようやく開花した素質馬が実りの秋へはばたく。
■ファルコニア 父ディープインパクト、母カンビーナ、母の父ホークウイング。鹿毛の牡5歳。栗東・高野友和厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は㈲社台レースホース。戦績19戦6勝。獲得賞金2億15万7000円。重賞は初勝利。京成杯オータムハンデキャップは高野友和調教師、吉田隼人騎手ともに初勝利。馬名は「Falcon(ハヤブサ)+接尾詞ia。ハヤブサが治める地」。
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