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【プロキオンS】宝塚記念2着ユニコーンライオンが蹄の病気を克服して1年ぶりに復活

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【プロキオンS】宝塚記念2着ユニコーンライオンが蹄の病気を克服して1年ぶりに復活

今週の小倉メインは、ダート重賞のプロキオンS。砂自慢が集うなかに、昨年の宝塚記念2着以来のユニコーンライオンが参戦する。右前の蹄の病気を克服しての戦列復帰。2年ぶりのダート戦で復活への第一歩を踏み出す。



不屈の闘志でユニコーンライオンが戦列に戻ってきた。昨年6月の宝塚記念で、逃げてクロノジェネシスの2着に粘って以来の復帰戦を前にして、福岡助手が現状を口にした。

「変わりなく順調にきています。2週連続で攻め馬をやって反動もなかったですし、元気いっぱいです。思い通りの調教ができています」


追い切り前日の火曜朝は、栗東坂路で4ハロン63秒4─15秒2。ゆったりとした脚取りで気分良さげに駆け上がった。6月17日の帰厩後は、坂路中心の乗り込み。同29日の1週前追い切りで4ハロン50秒7―12秒5の自己ベストを叩き出すなど調子は日増しに上がってきている。同助手は「しっかり動いて息を切らして(厩舎に)帰ってきても、しばらくしたらスッと息が入る。心肺機能が高いですよ」と誇らしげに語る。

3歳時に菊花賞(15着)に出走するなど素質は評価されていたが、答えを出したのは昨年だった。長期休養明け2走目で弥彦S(3勝クラス)を勝ち、続く鳴尾記念(GⅢ)で重賞初V。そして宝塚記念2着で、秋への飛躍を誓ったが悪夢が襲った。秋の始動戦を予定していた京都大賞典の前に右前脚の蹄に空洞ができる蟻洞(ぎどう)が判明。症状は芳しくなかったが、牧場スタッフらの懸命な治療が功を奏して復帰への道筋が立った。

「〝つめ〟に関しては心配していません。いろいろな方々にケアをしていただきました。元気で復活する姿、そして結果で応えられるように…」と同助手の思いは熱い。

再起の舞台に選んだのはダート戦。一昨年、3勝クラスの梅田S、TVh賞と2走したが、順に15、11着。まったく結果が出ていないが、それは本格化前のことで、今なら違う結果を求めていいかもしれない。実際に福岡助手も「調教に乗っていてもパワーがあるタイプなので、適性はありそう。操縦性も高いし、1700メートルもちょうどいいと思います。二の脚も速いので前めで流れに乗れれば」と前向きに結んだ。

地方交流を含めてダート重賞ウイナーは、ヴェルテックスエアアルマスサンライズノヴァの3頭だけ。このメンバー構成なら潜在能力が高いユニコーンライオンが小倉でアッと驚く復活劇を見せつけるかもしれない。(長田良三)

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