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夏の福島の風物詩、12日はサマー2000シリーズ開幕戦「第56回七夕賞」が行われる。実力伯仲のメンバーが名を連ねるなかで、注目は重賞初制覇を狙うマイネルサーパス。前走の福島民報杯Vなど、当地で3戦2勝・2着1回のコース相性を誇る。
みちのく名物のハンデGIIIに臨むマイネルサーパスは、福島芝【2・1・0・0】という申し子。前走の福島民報杯(L)でも豪快な差し切りを決め通算4勝目をマークした。
「不思議だよ。脚質的に先行タイプでもないから、小回りの福島が得意な要素なんて特にないのに、何でこんなに走るのだろう…と思うくらい」
高木調教師が苦笑しながら切り出すように、相性の良さは想像を超えている。そんなサーパスの馬名の由来が『超越』だというのだから面白い。
さらに、トレーナーは馬場適性に対する意外な見解を続けた。「みんな道悪もこなすイメージを持っているだろうけど、決してうまくはない。道中でノメりそうなのを乗り役が何とか我慢させながら走らせている。良馬場ならもっと走れる」
不良馬場だった昨年のラジオNIKKEI賞で2着。完勝だった前走の福島民報杯も重馬場だったが、単純に地力の高さでカバーしていただけなのかも。遡れば、2歳秋のきんもくせい特別をコースレコードで勝っている。本質的には良馬場でこそのタイプなのだ。
ほかにも「抜け出すと急激に物見をして減速してしまう面があるから、返し馬のときに必ずゴール板を覚えさせている」など、性格を知れば知るほど面白い。そんな個性派もそろそろタイトルがほしい。うってつけの福島芝2000メートルだ。(夕刊フジ)
★七夕賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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賭けてくるからなあ