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今週の産経賞オールカマーでクレッシェンドラヴに騎乗する内田博幸騎手(50)=美・フリー=が、2週連続の重賞勝ちに挑む。先週はセントライト記念をバビットで逃げ切り。狙うのは同じ2頭で重賞を連勝した今夏の福島の再現だ。なお、GI3勝馬フィエールマンは、発熱の影響により回避が決まった。
充実の50代をこの馬とともに歩む。7月26日に50歳になった内田騎手が、クレッシェンドラヴと挑む産経賞オールカマーで、2週連続重賞Vを狙っている。
「先週のセントライト記念が50歳になって最初の重賞勝ちだったんだよね。前回もバビットがラジオNIKKEI賞を勝って、クレッシェンドラヴで七夕賞を連勝したから」
すっかり秋めいた中山で、夏の福島の再現を。今回もバビットとクレッシェンドによる勝利の連鎖に意欲満々だ。クレッシェンドとは一昨年9月の九十九里特別(4着)から一度も手綱を譲らずにコンビを継続し、調教にも積極的に騎乗してきた。今回も2週前から稽古をつけ、「先週までは少し(調整が)足りないかな、と思ったけど、今週はいい雰囲気だったよ」と手応えを感じている。
前走の七夕賞はトップハンデの57キロを背負いながら、後方から差し切る強い内容だった。2着のブラヴァスが次走の新潟記念を勝ったように、メンバーも強かっただけに価値も高い。「夏を越えて力強さが出てきた。このメンバーでどれぐらいのパフォーマンスができるのか、胸を借りるつもり」と控えめに話すが、2015年以降、内田騎手は中山芝2200メートルでトップの8勝。単勝回収率116%は騎乗機会20戦以上の騎手では、1位の石橋騎手に次ぐ2位を誇る。さらに、ステイゴールド産駒の14勝もディープインパクト産駒を差し置いてトップと、データがVを後押しする。
今年2度目の2週連続重賞勝ちは目前。「自分の2週連続より、クレッシェンドラヴと林厩舎に、もうひとつタイトルを取ってもらいたい気持ちの方が大きいね」。50代となって円熟味を増した内田騎手の手綱さばきが、今週も中山で見られるに違いない。(柴田章利)
★産経賞オールカマーの出馬表はこちら 調教タイムも掲載
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