中央競馬ニュース

【フラワーC】藤井、JRA重賞初V!アブレイズ2戦2勝

 0   1   1,027
シェアする  x facebook LINEで送る
【フラワーC】藤井、JRA重賞初V!アブレイズ2戦2勝

 フラワーCが20日、中山競馬場で14頭によって争われ、12番人気の伏兵アブレイズが2番手追走から抜け出して快勝。無傷のV2で重賞ウイナーに輝いた。次走は桜花賞(4月12日、阪神、GI、芝1600メートル)に向かう。海外で活躍後、昨春にJRA騎手免許を取得した藤井勘一郎騎手(36)=栗・フリー=はうれしい重賞初勝利。3/4馬身差の2着は4番人気のレッドルレーヴだった。

 無人のスタンドを背に、右手で何度も拳を握りしめた。フラワーCを制したのは、キャリア1戦のアブレイズ。絶好のスタートから強気に2番手でリードした鞍上の藤井騎手は、5度目の受験でJRA所属となった昨春から、挑戦14度目にして念願の重賞初制覇だ。

 「もう36歳になりましたけど、うれしいですね。海外では重賞も勝っていますが、日本の騎手になってこういう能力のある馬に乗せてもらって、自信になります」

 殊勲の勝利インタビューで精悍(せいかん)なマスクをほころばせる。体重の問題でJRA受験がかなわない中、騎手への夢を諦められず、単身オーストラリアに渡ったのが15歳のとき。その後はシンガポールや韓国などを渡り歩き、地道に腕を磨いてきた。白熱のゴール前、左腕で繰り出した火花が飛ぶような風車ムチは、往年の海外の名騎手さながらだった。

 それにパートナーが見事に応える。「楽に2番手がとれたし、キャリアがないぶん、まだフワフワと走っていて、いい意味で息も入った。前走と全然違うコンディションの競馬で勝てたのは大きいし、底も見せていないので」と今後の可能性にも太鼓判を押した。

 15年連続の重賞制覇となった池江調教師にとっては、思い出の血統によるメモリアルVだ。「3代前の母リリオは当時、セールで(前田幸治)オーナーに“選んでいいぞ”と言われて、自分が選ばせてもらった馬。これぞブラッドスポーツの醍醐味(だいごみ)。今夜は眠れません」と歓喜の声を上げ、「桜花賞オークスと行くことにします」とクラシック参戦を明言した。強豪ひしめく牝馬戦線。魅惑の新星がまた1頭、名乗りを上げた。 (内海裕介)

アブレイズ 父キズナ、母エディン、母の父ジャングルポケット。青鹿毛の牝3歳。栗東・池江泰寿厩舎所属。北海道新冠町・(株)ノースヒルズの生産馬。馬主は前田幸貴氏。戦績2戦2勝。獲得賞金4150万4000円。重賞初勝利。フラワーC池江泰寿調教師、藤井勘一郎騎手ともに初勝利。馬名は「燃え立って、輝いて」。

この記事はいかがでしたか?
ナイス (1)
 ナイス!(1

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月28日()
天皇賞(春) G1
4月27日()
青葉賞 G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 セリフォス 牡5
49,313万円
9 ジャックドール 牡6
49,004万円
10 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る