ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は
エリザベス女王杯・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の阪神芝のレース結果、近年の
エリザベス女王杯の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間、雨量計にあがる降雨はなし。土曜日も天気に恵まれ、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。9R・岸和田S(3勝クラス・芝内回り2000m)は9頭立て(10頭立てから1頭取消)の少頭数ながらも、昨年より1秒3速い1分59秒8での決着となっている。
さらに、メインの
デイリー杯2歳S(2歳G2・芝外回り1600m)の勝ち時計は、昨年を1秒9上回る1分33秒2。高速決着が頻発した一昨年ほどではないにせよ、まずまず時計の出やすいセッティングだったようだ。
土曜日施行の芝競走5鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は5、6、1、1、1番手。字面だけで見ると、中団より前に位置した馬が有利の状況となっている。だが、展開負けの後方待機勢を除けば、全体的に脚質の有利不利は少なかったようにも思えた。
実際、上がり3ハロン最速馬は【3.1.0.1】の好成績。加えて、隊列の中~外めからスムーズに進出した馬、あるいは内から中~外めへ上手にスイッチした馬の上位入線が増えてきている。そのことは頭に入れておいたほうがいい。
枠順は中~外が優勢。フルゲート割れのレースばかりながら、勝ち馬はすべて4枠より外という、極端な結果が出ている。どちらかと言えば、内めを走った小さめの馬番が幅を利かせていた、これまでとは様子が変わりつつある印象。気に留めておきたい傾向である。
日曜日の天気はぐずつき模様。予報(13日6時の時点)通りなら、パラつく程度では収まりそうにない感じではある。内柵沿いの傷みが進んでいることを加味すれば、少なくとも内絶対有利のコンディションは望めそうにない。従って、包まれない位置からスムーズに進出できそうな馬を上手に狙いたいところだ。
枠順については判断するに悩ましいが、馬場の中央付近の伸びが増しつつあるという状況を踏まえると、引き続き真ん中より外めの枠が優位に働くことも考えられる。それゆえ、5~8枠に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。
血統的には、阪神芝2200mで開催された過去2年の
エリザベス女王杯の1~3着馬を父系別で大きく分けると、ロベルト、
ディープインパクト、
ステイゴールドの3パターン。リピーターが出やすいコース条件であることを鑑みれば、今年も該当する馬には要注目だろう。
また、阪神実績も重要なポイント。過去2年の1~3着馬6頭は、阪神芝の上級条件(3勝クラスより上)での1着歴または阪神芝の重賞で連対(2着以内)経験があった点で共通する。血統面とセットで押さえておきたい傾向だ。
今回の出走メンバーで、血統面と先述した馬場傾向(5~8枠)の要点をともに満たしているのは、⑭
アカイイト、⑰
ウインマイティー、⑱
ジェラルディーナ。よって当欄では、この3頭を狙いどころとして推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑭アカイイト ⑰ウインマイティー ⑱ジェラルディーナ