最新競馬コラム

【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCスプリント2021~

 1,538

【山崎エリカのダートグレード攻略】~JBCスプリント2021~ | コラム | ウマニティ

 JBCスプリントは、ダートスプリント路線の頂点を決める一戦。このレースは今年で第21回目を迎えるが、第6回目の川崎開催時にはまさかの『JBCマイル』として行われ、競馬関係者やファンからブーイングを食らったことがあった。それ以降は、距離1000m~1400mで施行されている。

 主なメンバーは、前哨戦の東京盃組やマイルチャンピオンシップ南部杯組。近年は芝のスプリンターズSからの参戦も目立つ。また1400m開催時には、JBCクラシックへの出走が叶わなかった同年の白山大賞典の優勝馬が出走して来たこともあった。

 本来は前走で同距離が今回と1F前後の距離を使われている馬のほうが有利なはずだが、2.5Fの距離短縮でも白山大賞典の優勝馬が連対してしまうのが、スプリント路線の現状である。2008年にスマートファルコンが、2009年にアドマイヤスバルがともに2着と好走している。近年、スプリント路線はメンバーが充実しているので、それらが出走してくるチャンスはそうないが、前走でスプリント戦に出走している馬よりもマイル~中距離に出走している馬のほうが有力というのを覚えておいて損はない。

 つまり、このレースは同年の東京盃に出走していた馬よりも、マイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた馬が有力。特に優勝馬が有力で、それらの過去10年の成績は【1・1・1・0】。2013年にエスポワールシチーが1着、2017年にコパノリッキーが2着、2015年にベストウォーリアが3着と、このレースが1200mで施行された年でも活躍している。

 さらに同年のマイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた、同年のフェブラリーS4着以内馬も有力。過去10年の成績は【1・Ⅰ・2・0】。1着の該当馬は、2013年のエルポワールシチー。2着の該当馬は、2016年のベストウォーリア。3着の該当馬は、2013年のセイクリムズン、2015年のベストウォーリア

 また、同年のマイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた、同年のかしわ記念3着以内の馬も有力で、過去10年の成績は【2・1・1・0】。1着の該当馬は2013年のエルポワールシチー、2017年のコパノリッキー。2着着の該当馬は2016年のベストウォーリア、3着の該当馬も2015年のベストウォーリアである。とにかく前走でマイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた、マイルの実績馬の活躍が目立つので、該当馬が出走していればそれらを中心視したい。

 一方、同年の東京盃で連対した馬のこのレースでの成績は、過去10年で【4・1・4・9】と、好凡走が激しく、あまり信頼が置けない。特にレースの前半3Fが前半3Fが34秒1より速い年で3角6番手以内で競馬を進めて連対した馬は、百発百中で人気を裏切っている。該当馬は、2014年の1番人気馬ノーザンリバー→5着、2016年の5番人気馬ドリームバレンチノ→10着である。東京盃でいわゆる展開に恵まれて連対した馬は、消してこそ馬券妙味だろう。

 東京盃の連対馬は苦戦の傾向にあるが、同年のクラスターCの優勝馬で、前走で東京盃かオーバルスプリントに出走した馬は、前走着順に関係なく、ここで活躍している。それらの成績は過去10年で【2・1・1・0】。1着の該当馬は、2012年のタイセイレジェンド、2015年、2016年のダノンレジェンド。2着の該当馬は、2020年のマテラスカイ。3着の該当馬は、2017年のブルドックボスである。

 その他、前々走でダートグレード、もしくは南関東のアフター5スター賞を優勝した馬で、前走東京盃を逃げた馬も活躍。このレースでの過去10年の成績は、【1・2・0・0】と連対率100%だ。1着の該当馬は、2016年のダノンレジェンド。2着の該当馬は、2014年のサトノタイガー、2018年のマテラスカイだ。遡れば2010年の優勝馬サマーウインドも前記に該当している。

 最後に穴馬を紹介すると、前々走で大井のアフター5スター賞で連対した、前走の東京盃敗退馬だ。このレースは過去10年で地方馬が3度連対しているが、2014年に6番人気で2着と好走したサトノタイガーと2020年に優勝したサブノジュニアが前記に該当している。また、2010年に6番人気で2着と好走したナイキマドリードも前記に該当している。南関東のスプリント路線馬は、人気以上に手強いので一考の余地があるだろう。


 まとめるとこうなる!

 ●本命候補
 ・同年のマイルチャンピオンシップ南部杯で優勝した馬。
 ・同年のマイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた、同年のフェブラリーS4着以内馬。
 ・同年のマイルチャンピオンシップ南部杯に出走していた、同年のかしわ記念3着以内馬。
 ・前走で東京盃かオーバルスプリントに出走の、同年のクラスターCの優勝馬。
 ・前々走でダートグレードかアフター5スター賞を優勝かつ前走の東京盃で逃げた馬。
 ・前走の白山大賞典で優勝した馬。

 
 ●穴馬候補
 ・前々走でアフター5スター賞で連対した、前走東京盃凡退馬。

 ●危険な人気馬
 ・前走の東京盃が前半3F34秒1以内のハイペースだった年に、3角6番手以降から連対した馬。

このコラムへのコメント

コメントはありません。

関連競馬コラム

新着競馬コラム

人気競馬コラム

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

5月26日()
日本ダービー G1
目黒記念 G2
5月25日()
葵ステークス G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

5月19日()
オークス G1
5月18日()
平安S G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
73,123万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 テーオーロイヤル 牡6
51,827万円
9 セリフォス 牡5
49,313万円
10 ジャックドール 牡6
49,004万円
» もっと見る

3歳
1 ジャンタルマンタル 牡3
32,053万円
2 ステレンボッシュ 牝3
28,331万円
3 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
22,165万円
5 チェルヴィニア 牝3
21,519万円
6 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
7 ライトバック 牝3
11,256万円
8 シンエンペラー 牡3
11,128万円
9 コラソンビート 牝3
9,942万円
10 ジューンテイク 牡3
9,821万円
» もっと見る