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兵庫ゴールドトロフィーは、ダートグレードでは数少ないハンデ戦で行われるレースです。中央馬と地方馬のハンデ差が大きく、中央のトップハンデ馬は、近2年のドリームバレンチノやかつてのスーニのようにハンデ59.5㎏を背負わされることもあります。対して地方勢のハンデは軽く、同年のダートグレードで連対実績がなければ、51~54kgで出走することがほとんど。
このためこのレースは、地方勢が穴を開けることがしばしば。過去10年で1着こそないものの2着3回、3着5回という活躍ぶりです。確かに過去1年以内にダートグレードで3着以内の実績があった2010年のラブミーチャン・3着、2012年のオオエライジン・3着、2015年・ポアゾンブラック・3着の活躍は当然かもしれません。デビューから無敗、地元園田の2011年オオエライジン(一度目の挑戦)も、3着とこのあたりは通用して当然でしょう。
しかし、2013年は6番人気のエプソムアーロンが2着入線して、馬連1万1380円、3連単15万7590円の高配当になったこともありました。それ以外でも2014年に4番人気のジョーメテオ・2着、7番人気にサクラシャイニー・3着に入線したこともあります。これらの人気薄で好走した地方馬の共通項は、【1】ハンデが51~53㎏だったこと、【2】前走で圧勝していること。
連対馬に焦点を絞ると、エプソムアーロンは前走で1.5秒差、ジョーメテオは0.9秒差の圧勝でした。また、この2頭はともに1番枠でした。前記したサクラシャイニーも3番枠だったことから、内枠、軽ハンデ、前走圧勝の地方馬は要注意ということになります。
逆に中央馬はどのような馬が活躍しているのかというと、やはり同年のJBCスプリントで3着以内だった馬。過去10年の成績は、【3・4・0・3】。連対を外した3頭は、2012年のセイクリムズン(5着)、スーニー(7着)、2014年のタイセイレジェンド(8着)ですが、これらはハンデを59㎏以上背負わされていました。近年はJBCスプリント組は必要以上にハンデを背負わされることが多く、出走してくることも少なくなりましたが、ハンデ58.5㎏以下で出走してくることが出来れば有力でしょう。
さらに同年12月のカペラSで5着以内だった馬も有力。カペラSが創設された2008年以降、このレースで【1・1・2・0】の好成績を残しています。カペラSは、中央では翌年の根岸Sまで短距離重賞がないために、G3としては例年好メンバーが集います。また、冬場のこの時期はレース間隔を開けると体が絞れないことが多いので、12月の2週目に行われるカペラSを使われている自体で、ほとんど太目が残ることがないというアドバンテージもあります。カペラSで5着以内の馬が出走していれば、積極的に狙ったほうが良さそうです。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前走のカペラSで5着以内だった馬。
・同年のJBCスプリントで3着以内の馬(ハンデ58.5kg以下が条件)
●穴馬候補
・前走圧勝の地方馬。(過去の傾向から、0.9秒差が目安)
ハンデ51~53㎏の内枠の馬が穴を開ける傾向。
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