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石神深一(41)=美・フリー=騎乗で1番人気のマイネルグロンが最終障害前に先頭に立ち、そのまま後続との差を広げて10馬身差で圧勝。4連勝で障害界の新王者に輝いた。連覇を狙った3番人気のニシノデイジーが2着。出走12頭全てが完走した。
障害界に新王者が誕生だ。J・GⅠ初挑戦のマイネルグロンが4連勝でV。当レース5勝目の石神騎手が充実の表情で切り出した。
「乗る前から自信がありました。強い結果でしたね。まだ5歳ですし、これからの障害界のスターになれる素材だと思います」
歴代最多J・GⅠ9勝を誇るオジュウチョウサンの主戦を務めた名手も太鼓判を押す勝ちっぷり。大障害コースを危なげなくクリアし、最後は昨年の勝ち馬ニシノデイジーに10馬身差のワンサイドゲームを演じてみせた。
初のビッグタイトル獲得となった青木調教師は、助手時代の師匠である小桧山調教師と検量室前で抱き合い、思わず感涙。「ものすごい時計と勝ち方でした。厩舎としてこれまでやってきたことが間違いじゃなかったなと。感無量です」と目を赤くした。来年は中山グランドジャンプが大目標。障害界のニュースターが、さらなる高みへ跳んでいく。(綿越亮介)
■マイネルグロン 父ゴールドシップ、母マイネヌーヴェル、母の父ブライアンズタイム。青鹿毛の牡5歳。美浦・青木孝文厩舎所属。北海道新冠町・ビッグレッドファームの生産馬。馬主は㈱サラブレッドクラブ・ラフィアン。戦績21戦5勝(うち障害10戦5勝)。獲得賞金1億6807万1000円(うち障害1億5723万1000円)。重賞は2023年J・GⅡ東京ハイジャンプに次いで2勝目。中山大障害は石神深一騎手が16&17&21年オジュウチョウサン、18年ニホンピロバロンに次いで5勝目。青木孝文調教師は初勝利。馬名は「冠名+気高い、雄大な(仏)」。
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