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【日本ダービー】ヴィクトはピリピリ降車

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 角居厩舎2騎は、同じ馬運車で午前11時33分に東京競馬場へ到着。最初に(7)ヴィクトワールピサが少しピリピリしながら降車。(3)ルーラーシップは対照的にドッシリと構えている。馬房でもヴィクトワールは壁を蹴ったりグルグル回ったりと落ち着かない様子だったが、ルーラーは気持ち良さそうに寝転がるなどリラックス。「到着直後のイレ込みはいつものこと。気性的にタイプが違うし、輸送は問題ない」とヴィクトワールの滝川調教助手。皐月賞V後も順調で、「ここにきて体に芯が入ってきた。左回りはどうかだが、調教ではこなす。硬い高速馬場で走らせたくないので、雨もいいね」と下り坂の予報を歓迎。ルーラーの岸本調教助手は「ここまで問題ない。左回りの方が合うし、デキは前走よりも確実に上昇している。持っているものは出せる状態」と僚馬に一歩も譲らない。

 父ゼンノロブロイが果たせなかったダービー獲りに挑む(9)ペルーサは、午前4時30分の馬場開門直後に北Cコースでダクを1周後に、坂路で4ハロン56秒0-40秒9-14秒1(馬なり)をマークし最終調整を終えた。体を大きく見せて堂々とした仕草は古馬のようだ。「いい感じで来ている。特別なことは何もしていないが、順調に育ってきている。いい結果にこしたことはないが、無事に走ってきてもらいたい」と藤沢和調教師は期待を持って送り出す。

 皐月賞2着の(12)ヒルノダムールは午前10時に出発して午後3時45分ごろに東京に着いた。新馬戦以来の東京だが、馬は落ち着いていて、堂々とした雰囲気。ふっくらした馬体は10キロ減だった皐月賞よりもたくましさを増していた。平岩厩務員は「輸送で8キロぐらい減ることを想定して調整してきたからね。470キロ前後でのレースになると思う。雨がどのくらい降るかわからないけど、稍重の皐月賞でも走っているし、極端に悪い馬場にならなければ大丈夫。とにかく万全な状態で送り出せるので、あとは藤田騎手に任せます」と逆転Vへ気合が入っていた。

 皐月賞3着の(1)エイシンフラッシュは、午前7時3分に出発して午後1時に到着。適度に気合が乗って、すでに戦闘モードに入っている。「中山に2度来ているので、輸送は特に問題なかった」と久保調教助手は経験が生きていることを伝えた。「前走は勝負強さを見せてくれたし、その後は他馬より早く動き出して、プールを併用しながら調整してきた。先週の段階で息も完璧にできている。蹄の形から、悪い馬場にも対応できる」と陣営は好レースを期待している。

 皐月賞5着から巻き返しを狙う(6)アリゼオは、トレードマークの青いシャドーロールを小刻みに揺らしながら坂路を2本駆け上がった。木曜追いにもかかわらず、落ち着きがあって気持ちも乗っている印象だ。「いつも通り坂路で最終調整。トモや腰の筋肉に張りがあるし、元気が良かったね。雨で馬場が渋っても大丈夫だし、ロスなく競馬できれば…」と菅沼調教助手は好勝負を期待する。

 昨年の2歳王者(8)ローズキングダムは午後3時55分に到着した。今週の火曜にザ跖するというアクシデントに見舞われたが、歩様に乱れもなく、問題はなさそうだ。「関東はよく来ているし、輸送は全然問題ない。もともとイレ込むようなタイプでもないからね。ザ跖はあったけど、1日も運動を休ませていないし、木曜に追い切りに乗った後藤騎手も『違和感はない』と言っていたから大丈夫でしょう」と池平厩務員。ただ、小雨がパラつく空模様に、「小さい馬だから良馬場でやらせたいなあ」と日曜の天気と馬場が気になるようだった。

 午後4時45分に最後の(2)レーヴドリアンが到着。落ち着いた様子でゆっくりと馬運車から降り立った。「いつも通りですね。輸送は問題ない馬ですから」と中留調教厩務員。京都新聞杯では最後方から3着まで追い上げたが、「賞金的にダービーは厳しいと思ったけど、まだ運が残っていました。中2週だけど、ピリッとして間隔が開くよりいいと思います」と念願のダービー出走に笑顔を見せていた。

 池江郎厩舎の2頭、(14)リルダヴァルと(17)トゥザグローリーは午後1時30分すぎに到着。どちらも東京は2度目になるためか、イレ込むところもなく落ち着いた様子だった。リルダヴァルの片山調教助手は「輸送は慣れたもの。使いつつ良くなっているのが、見ていてよく分かります。今週の追い切りも福永騎手が『今までで一番』と言ってくれたし、状態は文句なし。距離は分からないけど、やってみる価値はあると思いますよ」と笑顔。

 トゥザの市川厩務員は「お母さんのトゥザヴィクトリーや叔父さんのサイレントディールは違うところに行くとキリキリしたけど、この子は全然動じない。違う一族みたいですよ。デビューから3カ月でダービーに出るなんてすごい器の馬です」と話した。これが池江郎調教師の最後のダービーだが、2頭ともに順調に本番を迎えられそうだ。

 京都新聞杯勝ちの(13)ゲシュタルトは、栗東を午前4時51分に出発し、同10時48分に競馬場入り。スラッとした馬体で毛ヅヤも良く、デキは申し分なしだ。「道中も落ち着いていて、輸送は無事クリア」と影山調教助手は笑みを浮かべる。京都新聞杯では、5番手からこれまでにない決め手を発揮して快勝。「この枠でも、馬の後ろに入れて我慢が利けばあんな競馬ができる」と、影山助手は前走の再現を狙う。

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