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今週は東西で桜花賞の出走権をかけた戦いが繰り広げられる。2勝クラスの賞金900万円の馬にとって、フィリーズレビューで3着以内、アネモネSで2着以内に入らないと、桜花賞出走は絶望的だ。栗東留学でパワーアップしたロジフェローズはフィリーズレビューで、クイーンC(7着)からの巻き返しを期すギンザボナンザはアネモネSで、残り少なくなったチケット奪取に全力を注ぐ。
桜花賞出走を確定させたいギンザボナンザがアネモネSに挑む。
前走のクイーンCで賞金加算を狙ったが7着敗退。「調整はうまくできた。レースで前に壁ができなかったとはいえ、少し負けすぎ。2走前に積極的に行かせたのが影響したのかも」と池上調教助手は唇を噛む。幸いレースの疲れもなく、すぐさまここを目標に乗り込みを開始した。3日の1週前追い切りでは南P5ハロン68秒5、3ハロン38秒1-12秒3を馬なりでマーク。全休日明けの9日もじっくり運動して体をほぐしたが、毛ヅヤも良く好気配を漂わせており、「デキはいいですよ。折り合いさえつけば、必ず巻き返せます」と高い信頼を寄せる。
現在ギンザボナンザの収得賞金は900万円。このままでは桜花賞への出走が危うい。最低でも2着に入って優先出走権を獲りたいところだ。しかし陣営は「桜花賞に出るだけが目標ではない。さらにその先のオークスを見据えるためにも、“2着でもいい”のではなくて、しっかり賞金を加算したい」と、勝ってさらに上を目指す構えだ。
中山の芝1600メートルは2走前のひいらぎ賞を快勝した舞台。牡馬が相手でレベルも高く、1分34秒9の勝ちタイムも、GIIIフェアリーS(1分34秒8)との比較からいって優秀だ。能力は重賞級と言っていい。
2歳女王アパパネをはじめ、近年になく層が厚い関東の3歳牝馬。新たにギンザボナンザが桜花賞戦線に名乗りを挙げる。(松永昌也)
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