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第106回京都記念(10日、京都11R、GII、4歳上オープン国際、別定、芝・外2200メートル、1着本賞金6000万円 =出走11頭)武豊騎乗の6番人気トーセンラーが、中団から直線で鋭く伸びて快勝。3歳時のきさらぎ賞以来、約2年ぶりの重賞制覇を決めた。タイム2分12秒5(良)。武豊騎手は今年重賞初制覇で、デビュー年から27年連続での重賞Vとなった。2着にベールドインパクトが入り、1番人気のジャスタウェイは5着に敗れた。
真冬の淀でユタカスマイルが弾けた。武豊騎手がトーセンラーをVへ導き、岡部幸雄元騎手の28年に次ぐ、27年連続JRA重賞V。1月13日の通算3500勝達成に続き、再び京都競馬場で区切りの白星だ。
「うまくいきました。いい形で4コーナーを回れましたし、手応えもよかったです。直線半ばで、勝利を確信しました」。ユタカが会心の表情で振り返る。京都記念は昨年(トレイルブレイザー)に続く連覇で四位騎手と並ぶ現役最多の4勝目となった。
道中は中団後方で折り合い、マイペースで追走。じわじわと押し上げ4コーナーで前を射程圏に捕らえると、直線でメンバー最速34秒1の末脚を繰り出し、馬場の真ん中を豪快に突き抜けた。
「乗り味がよく、すごく素質を感じます。大きいところを狙える馬。次? 乗せてもらえるなら頑張りたいですね」と、熱を帯びた口調でユタカはまとめた。
トーセンラーにとっても、2年ぶりの重賞2勝目が持つ意味は大きい。藤原英昭調教師は「馬は完璧だったし、ユタカもこの馬の特徴を生かして完璧に乗ってくれた。勝ち負けうんぬんよりも、どんな競馬をするかを見たかった。成長、能力、騎手との相性…。その意味でパーフェクトだった」と語った。
今春の最大目標は天皇賞・春(4月28日、京都、GI、芝3200メートル)。復権した“太陽神”とユタカのコンビが、盾戦線の台風の目となるか。 (小林政史)
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