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戸崎圭太騎手(42)=美浦・田島俊明厩舎=とコンビを組んだ3番人気のインダストリアが直線で力強く抜け出して、重賞初制覇を飾った。今後は未定ながら、安田記念(6月4日、東京、GⅠ、芝1600メートル)などが視野に入ってきそうだ。2着は2番人気のジャスティンカフェ。1番人気のレッドモンレーヴは7着に終わった。
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このコースは俺の庭だ! 初夏を思わせる陽気に包まれた中山で、ピカピカに輝く鹿毛の巨体が躍動した。インダストリアが5度目の挑戦で重賞初制覇。戸崎騎手は穏やかな笑みを浮かべながら快勝劇を振り返った。
「最後の脚はいいものを持っている馬。外を回りすぎかなとも思いましたが、馬を信じてリズム良く行ったことで最後も爆発してくれました」
道中は中団を手応え良く追走。4コーナー手前から外を回って進出すると、心臓破りの急坂を駆け上がってからグイッと末脚を伸ばして突き抜けた。これで中山芝1600メートルは3戦3勝。抜群の舞台適性を誇示した。
「重賞で人気になって結果を出せずに悔しい思いをしていたので、タイトルを取れてうれしいです」と宮田敬介調教師はほっとした表情。蹄に慢性的な不安を抱えているが、特殊な蹄鉄に打ち替えるなどの工夫を凝らしてきっちりと仕上げ切った。
今後はノーザンファーム天栄(福島県)に放牧に出されて、状態を見ながら次走が決定される。春の最大目標となりそうな安田記念は左回りだが、指揮官は「リズム良く運べれば違うはず。ムラなくコンスタントに力を出せるようにしたい」と前を向いた。課題を克服したとき、インダストリアはさらに上のステージでもスパークするはずだ。
■インダストリア 父リオンディーズ、母インダクティ、母の父ハーツクライ。鹿毛の牡4歳。美浦・宮田敬介厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)サンデーレーシング。戦績9戦4勝。獲得賞金1億680万6000円。重賞は初勝利。ダービー卿CTは宮田敬介調教師が初勝利。戸崎圭太騎手は2015年モーリスに次いで2勝目。馬名は「物語に登場する架空の地名」。
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