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サンケイスポーツ杯阪神牝馬Sが11日、阪神競馬場で16頭によって争われ、松山騎乗で2番人気のサウンドキアラが快勝。京都金杯、京都牝馬Sに続く重賞3連勝を飾り、ヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権を獲得した。松山騎手は早くも今年重賞5勝目。1馬身1/2差の2着は6番人気のスカーレットカラーだった。
◇
桜舞う仁川のターフで、“京女”の殻をあっさりと打ち破った。サウンドキアラが破竹の重賞3連勝。手綱を取った松山騎手は涼しい顔で振り返った。
「非常に強いレースをしてくれました。いい位置で流れに乗れて、(直線で)前があくとしっかり伸びてくれました」
前と内が有利な馬場傾向が先週から続く中、好スタートから絶好位の5番手インをキープする。楽な手応えで直線に向くと、人馬とも慌てずに進路を見つけて一気にスパート。急坂をものともせずに力強く抜け出し、最後は手綱を抑えながらも1馬身半差をつける快勝だ。鞍上も今年重賞5勝目。ルメール騎手と並ぶトップと勢いは続く。
これで今年に入って京都金杯、京都牝馬Sに続く3つ目の重賞V。これまでの6勝は全て京都コースだったが、阪神でも変わらない輝きを放って地力強化を証明した。
安達調教師は「ここ3走はしまいまでしっかり走れているのがいいですね。以前は浮くような感じでやめるところがあったので。内面的なものがしっかりしたんだと思います」と快進撃の要因を分析。昨年は格上挑戦で7着に敗れたヴィクトリアマイルに向けて「悔しい思いをしたので、今年は頑張りたいです」と力を込めた。
前哨戦を制し、いざ2度目のGI舞台へ。勢いに乗るサウンドキアラが、一気にマイル女王の座まで駆け上がる。(川端亮平)
■サウンドキアラ 父ディープインパクト、母サウンドバリアー、母の父アグネスデジタル。鹿毛の牝5歳。栗東・安達昭夫厩舎所属。北海道千歳市・社台ファームの生産馬。馬主は増田雄一氏。戦績17戦7勝。獲得賞金2億1625万5000円。重賞は2020年GIII京都金杯、GIII京都牝馬Sに次いで3勝目。サンスポ杯阪神牝馬Sは安達昭夫調教師、松山弘平騎手ともに初勝利。馬名は「冠名+『輝く』の意味を持つ人名より」。
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