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4歳以上牝馬による春の女王を決める一戦。かつては古馬牝馬に春の大目標はなかったが、ヴィクトリアマイルが誕生したことで状況は一変し、ローテーションの核ができあがった。記念すべき第1回(2006年)は、ダンスインザムードの2004年桜花賞馬以来となる勝利で幕開け。第4回(2009年)はウオッカ、第5回(2010年)はブエナビスタと、歴史的名牝に数えられる馬たちが力の違いを示し、第6回(2011年)は前年に“牝馬三冠”を獲得したアパパネが貫禄勝ち。G1の看板に恥じないレースに成長していった。その後も、第15回(2020年)のアーモンドアイ、第16回(2021年)のグランアレグリア、第17回(2022年)のソダシなど、人気と実力を兼ね備えた名牝が勝ち馬欄に名を刻んでいる。一方で、波乱含みのレースとしても知られており、第10回(2010年)には3連単で2,000万円超えの配当を記録。今もなお同券種のG1最高配当としてランキングされている。
1986年以降の優勝馬を掲載しています。優勝馬の馬齢は2000年以前も現行表記と統一しています。
回数 | 開催日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝ち タイム |
騎手 | 調教師 | レース 結果 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第18回 |
2023年5月14日 東京 芝1600m |
ソングライン | 牝5 | 1:32.2 | 戸崎圭太 | 美 | 林徹 | 全着順を 見る | |
第17回 |
2022年5月15日 東京 芝1600m |
ソダシ | 牝4 | 1:32.2 | 吉田隼人 | 栗 | 須貝尚介 | 全着順を 見る | |
第16回 |
2021年5月16日 東京 芝1600m |
グランアレグリア | 牝5 | 1:31.0 | C.ルメール | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る | |
第15回 |
2020年5月17日 東京 芝1600m |
アーモンドアイ | 牝5 | 1:30.6 | C.ルメール | 美 | 国枝栄 | 全着順を 見る | |
第14回 |
2019年5月12日 東京 芝1600m |
ノームコア | 牝4 | 1:30.5 | D.レーン | 美 | 萩原清 | 全着順を 見る | |
第13回 |
2018年5月13日 東京 芝1600m |
ジュールポレール | 牝5 | 1:32.3 | 幸英明 | 栗 | 西園正都 | 全着順を 見る | |
第12回 |
2017年5月14日 東京 芝1600m |
アドマイヤリード | 牝4 | 1:33.9 | C.ルメール | 栗 | 須貝尚介 | 全着順を 見る | |
第11回 |
2016年5月15日 東京 芝1600m |
ストレイトガール | 牝7 | 1:31.5 | 戸崎圭太 | 栗 | 藤原英昭 | 全着順を 見る | |
第10回 |
2015年5月17日 東京 芝1600m |
ストレイトガール | 牝6 | 1:31.9 | 戸崎圭太 | 栗 | 藤原英昭 | 全着順を 見る | |
第9回 |
2014年5月18日 東京 芝1600m |
ヴィルシーナ | 牝5 | 1:32.3 | 内田博幸 | 栗 | 友道康夫 | 全着順を 見る | |
第8回 |
2013年5月12日 東京 芝1600m |
ヴィルシーナ | 牝4 | 1:32.4 | 内田博幸 | 栗 | 友道康夫 | 全着順を 見る | |
第7回 |
2012年5月13日 東京 芝1600m |
ホエールキャプチャ | 牝4 | 1:32.4 | 横山典弘 | 美 | 田中清隆 | 全着順を 見る | |
第6回 |
2011年5月15日 東京 芝1600m |
アパパネ | 牝4 | 1:31.9 | 蛯名正義 | 美 | 国枝栄 | 全着順を 見る | |
第5回 |
2010年5月16日 東京 芝1600m |
ブエナビスタ | 牝4 | 1:32.4 | 横山典弘 | 栗 | 松田博資 | 全着順を 見る | |
第4回 |
2009年5月17日 東京 芝1600m |
ウオッカ | 牝5 | 1:32.4 | 武豊 | 栗 | 角居勝彦 | 全着順を 見る | |
第3回 |
2008年5月18日 東京 芝1600m |
エイジアンウインズ | 牝4 | 1:33.7 | 藤田伸二 | 栗 | 藤原英昭 | 全着順を 見る | |
第2回 |
2007年5月13日 東京 芝1600m |
コイウタ | 牝4 | 1:32.5 | 松岡正海 | 美 | 奥平雅士 | 全着順を 見る | |
第1回 |
2006年5月14日 東京 芝1600m |
ダンスインザムード | 牝5 | 1:34.0 | 北村宏司 | 美 | 藤沢和雄 | 全着順を 見る |
従来、優秀な牝馬は早期引退させて繁殖牝馬の道を歩ませることがよしとされてきたが、平成に入ったあたりから高齢になっても現役で活躍する牝馬が増加。とくにエリザベス女王杯の古馬開放をきっかけに、1996年以降は牝馬限定重賞の増設ならびに番組体系の整備が進み、牝馬の競走馬としての価値を高めようとする動きが強まっていった。そのような風潮を受け、2006年にヴィクトリアマイルが誕生。秋のエリザベス女王杯に倣い、本競走は春の女王決定戦に位置付けられている。牡馬の一戦級とも対等に戦えるレベルの馬は、ここステップにマイラーは安田記念に、中距離タイプは宝塚記念に向かうローテーションが定番化。 なお、現在は「デスティナシオンフランス」や「ブリーダーズカップ・チャレンジ」にも指定されたことで海外G1への道も開けている。
第1回(2006年)は5月14日に施行。以降、施行時期が大幅に変更されることはなく、現在も5月中旬に開催されている。
施行場所:東京芝1600m(左回り) 出走資格:4歳以上牝馬 1着賞金:1億3000万円 負担重量:定量
2006年 | 東京芝1600m、4歳以上牝馬、定量、G1(国内独自)、国際競走、指定交流競走、「ヴィクトリアマイル」として創設 |
---|---|
2007年 | 格付け表記をJpn1に変更 |
2009年 | 国際G1に格付け |
2014年 | ヴィルシーナがレース史上初の2連覇を達成 |
2016年 | ストレイトガールがレース史上2頭目の2連覇を達成 |
2017年 | 1~3着馬にジャック・ル・マロワ賞の優先出走権を付与(~現在) |
2018年 | 「デスティナシオンフランス」に指定 |
2019年 | ノームコアが芝1600mの日本レコードを更新 |
2020年 | 「ブリーダーズカップ・チャレンジ」に指定COVID-19の流行により無観客競馬として開催 |
2021年 | 1~3着馬にムーラン・ド・ロンシャン賞の優先出走権を付与(~現在) |
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