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春のGIシリーズがスタート。第1弾はスプリント王決定戦「第49回高松宮記念」だ。王者ファインニードルが引退し、新時代の覇者となるのはどの馬か。夕刊フジ賞オーシャンSを高速タイムで逃げ切ったモズスーパーフレアもその資格がある1頭だ。
新星誕生をアピールするには十分すぎるほどのパフォーマンスだった。夕刊フジ賞オーシャンSで、モズスーパーフレアは外め(14)番枠からあっさり先手を奪うと、前半3Fが驚愕の32秒3。並みの馬なら止まってしまうハイペースでも最後まで伸び続け、1分7秒1のレースレコードをマークした。後続はとてもじゃないがついていけない。 「前半はさすがに速すぎたと思うが、抑えすぎず、うまく後続の馬に脚を使わせていた。こういう競馬が合うんだろう」と、音無調教師はその時点で、06年オレハマッテルゼに続く春のスプリント王を意識した。
ただし課題もある。本番は直線の長い中京が舞台。これまでの6勝は中山3、小倉2、函館1と直線の短いコースばかりだ。7Fとはいえ、中京では(8)(5)着に敗れている。「そこは何とも…。逃げ馬だから直線が長くなるのは良くはないからね。でも中京はスタートして3角まであまり距離がないので、ペースはそれほど速くはならないと思う。前半を33秒5で行って、後半も33秒5でまとめるのが理想なんだけどね」とトレーナー。
前走で圧巻のペースを紡いだルメールはロジクライに乗るが、替わる鞍上がフェブラリーSでインティを逃げ切りVに導いた武豊騎手なら手綱はピタリ。実際、2走前のカーバンクルSなどコンビ2戦2勝だ。新快速王誕生の瞬間を待ちたい。(夕刊フジ)
★高松宮記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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