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【朝日杯FS】武豊ベルカント人馬とも偉業に挑む

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【朝日杯FS】武豊ベルカント人馬とも偉業に挑む

 今週の中山メーンは、2歳馬によるGI朝日杯フューチュリティステークスだ。トリッキーなコースといわれる芝1600メートルが舞台で、スピードと底力、器用さと現時点での完成度がポイントになる。

 2歳王者決定戦は牝馬の出走も認められており、3頭が登録してきた。その中でも注目されるのが、GIIIファンタジーSの覇者ベルカント(栗東・角田晃一厩舎)だ。3戦2勝2着1回と、連対率は100%。鞍上の武豊騎手にとっては、JRA史上初となる平地GI・22レース完全制覇の偉業がかかる。JRA重賞勝ち馬はベルカントのみというメンバー構成。もし勝てば、牝馬としては33年ぶりの快挙となる。

 アトム(栗東・池江泰寿厩舎、牡)は、デビュー勝ちを決めたあと、GIIデイリー杯2歳Sで2着。2歳コースレコードで勝ったホウライアキコとはタイム差なしで、上がり3ハロンはメンバー最速の34秒8を記録した。血統的な魅力も大きく、GIでも十分に勝ち負けになる素質の持ち主だ。

 地方競馬から参戦するプレイアンドリアル(川崎・河津裕昭厩舎、牡)も注目の的だ。中央初見参となった前走、GIII東スポ杯2歳Sはホッカイドウ競馬所属として挑戦。勝ちにいく競馬をしてクビ差の2着だった。手綱を取った柴田大知騎手は「決して力負けではない」と巻き返しに手応えを感じている。この中間に川崎競馬に転厩しており、すでに7日に本追い切りを消化。動きの良さからは好調ぶりが伝わるだけに、地方所属馬初の2歳チャンピオンに輝くシーンも十分考えられる。

 アジアエクスプレス(美浦・手塚貴久厩舎、牡)は、デビューからダートで2戦連続の圧勝。2歳ダート王決定戦の全日本2歳優駿は補欠になったこともあり、こちらに参戦してきた。スケールの大きな走りをする馬だけに、初めて芝でもあっさり勝って不思議はない。オーナーの馬場幸夫氏が所有する2歳馬はここまで【6・2・2・1】と圧巻の成績を収めており、その勢いという点からも注目だ。

 ウインフルブルーム(栗東・宮本博厩舎、牡)は比較的前の位置でそつなく立ち回れる馬。中山は初めてだが、持ち前のセンスの良さをもってすれば、トリッキーな舞台にも難なく対応できるはずだ。

朝日杯FSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら

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