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春の東京開催を締めくくる日曜メーンのGIIIエプソムCに、セイクレットレーヴ(美・田中清、牡)が3歳馬として初めて参戦する。今年の3歳世代は、2日に始まった古馬混合戦で好成績を残し、レベルの高さを証明。セイクレットレーヴはGIIのニュージーランドT2着、GIのNHKマイルCで5着の実績があり、古馬相手でも好勝負が可能だ。
2日、3日の古馬との混合戦で8勝を挙げるなど、今年の3歳勢はレベルが高い。エプソムC29回目にして初めて参戦する3歳馬にも、勝利のチャンスは十分にありそうだ。GIのNHKマイルCで5着に好走したセイクレットレーヴが、重賞初Vを目指して古馬に戦いを挑む。
田中清隆調教師が「ここ2、3戦でかなり力をつけてきた」と話すように、今春以降の成長には目覚ましいものがある。1月にオープン特別のクロッカスS(東京芝1400メートル)を勝った後、約2カ月の間隔を空けて、GIIのニュージーランドTに参戦。重賞初挑戦ながら、中団の内から馬群をうまくさばいてカレンブラックヒルの2着に食い込んだ。続くNHKマイルCでも、上がり3ハロン最速タイとなる34秒2の末脚を繰り出して、4コーナーで最後方に近い位置から猛追。5着に敗れはしたが、指揮官は「スローペースで展開は向かなかったが、最後はいい脚だった」と、能力の高さを実感した。
「(中4週の)ローテーションもちょうどいいし、52キロの斤量も魅力。東京コースも合う」と、田中清師は条件が整っている今回に期待を抱く。不安があるとするなら、前走から1ハロンの距離延長だが「ダービー(2400メートル)も考えたくらいだから」とまったく気にとめていない。
先週30日の1週前追い切りでは、美浦坂路で4ハロン50秒6の好タイムを楽にマークしており、体調面もピークに近いといってよさそうだ。一戦ごとに力をつけており、勢いは出走メンバー中でNo.1といっていいセイクレットレーヴ。今の3歳馬でトップレベルの能力を持つ期待馬が、古馬の壁を突き破って重賞初Vを決める。(板津雄志)
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