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東京土曜メーンは芝3400メートルのマラソンレース、GIIIダイヤモンドS。注目はサンテミリオンだ。一昨年にアパパネと1着同着でオークスを制覇した後は、長いスランプに陥ったが、前走のアメリカジョッキークラブC4着で復調気配を示した。1988年ダイナブリーズ以来24年ぶりとなる牝馬Vで完全復活をアピールする。
長過ぎたスランプにようやくピリオドだ!! 前走のアメリカジョッキークラブCで4着に好走した一昨年のオークス馬サンテミリオンが、それ以来1年9カ月ぶりの重賞獲りに挑む。
オークスでアパパネと1着同着で牝馬クラシックの頂点を極めたサンテミリオン。その時点で誰がこれほどのスランプを予想しただろうか。秋華賞では3番人気に推されたが、最下位18着と惨敗し、続くエリザベス女王杯も9着と凡走。昨年も3戦して(14)(11)(18)着と、2桁着順で精彩を欠く走りばかりだった。
だが、不振脱出の兆しがうかがえたのがAJCCだった。牡馬一線級相手に、積極的な競馬を展開して4着に健闘。まだ気持ちが萎えていないことを証明し、初コンビを組んだ北村宏騎手は「直線で1頭になってからも、根気よく走ってくれた」と樫の女王の復活を肌で感じ取った。
その後、状態は確実にアップし、8日の美浦Wコースでの1週前追い切りでは5ハロン68秒2を軽快な動きでマーク。脚さばきに本来の鋭い切れが加わってきた。古賀慎調教師も「大きなダメージもなく、体調はいい。1週前追いで馬自身の気持ちも乗ってくるはず。初めての距離になるが、東京はオークスを勝ったコースなので楽しみ」と厩舎の看板馬に大きな期待を寄せている。
勝てば、牝馬として1988年のダイナブリーズ以来24年ぶり4頭目の快挙になる。ハンデは54キロなら許容範囲。サンテミリオンが思い出いっぱいの府中の杜で復活する可能性は十分ありそうだ。
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