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中央競馬の上半期を締めくくる宝塚記念(26日、阪神、GI、芝2200メートル)の1週前追い切りが15日、栗東トレセンで行われた。ファン投票1位で、前走のヴィクトリアマイル2着のブエナビスタは、CWコースでラスト1ハロン11秒4の好タイムをマーク。昨秋の天皇賞以来となるGI6勝目へ、調整は順調だ。金鯱賞を快勝したルーラーシップもCWコースで軽快な動きを披露。GI初制覇へ向けて上々の仕上がりを見せている。
競馬界の“センター”の座を取り戻す。堂々のファン投票1位で上半期の総決算に挑むブエナビスタが、CWコースで行われた1週前追い切りで軽快な走りを披露。アパパネにクビ差届かず2着に敗れた前走のヴィクトリアマイルから、さらなる上昇をアピールした。
今週のマーメイドSに出走する僚馬ラフォルジュルネ(牝4、1600万下)を2馬身ほど追走する形で徐々にペースを上げ、直線入り口で内からピッタリと馬体を並べる。好調の実力馬が相手とあって、さすがに突き放すことはできなかったが、余力十分に併入。6ハロン86秒0、3ハロン39秒3-11秒4と、ラストはブエナ本来の弾けるような走りを見せつけた。
「けさは予定通り。しまいも伸びていたし、順調にきているよ。1回使って、馬もリラックスしている」と見届けた松田博調教師が合格点を与える内容。ドバイワールドC8着からの帰国初戦だった前走は、最終追い切りもこの馬とすれば迫力不足で、万全とは言い難かったが、今回は100%に近い状態に持っていくことができそうだ。
昨秋の天皇賞を含むGI5勝の超名牝も、いまだグランプリとは無縁。一昨年の有馬記念(ファン投票2位、1位ウオッカは不出走)、昨年の宝塚記念、有馬記念(ともにファン投票1位)と、すべてファン投票最上位で出走しながら、すべて2着に敗れている。ファンの期待に応えるために、今度こそ勝利を飾りたい。 (越智健一)
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