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今年の有馬記念では姉と弟のきょうだい対決も興味深い。エリザベス女王杯でGI初制覇となった姉マリアライト(4歳、父ディープインパクト)と菊花賞3着の弟リアファル(3歳、父ゼンノロブロイ)が、初めて同じレースに出走する。ともに今年の下半期に活躍して暮れの大一番に駒を進めてきた。有馬記念では史上4度目となるきょうだい対決。姉のマリアライトがGIホースの格を弟に見せつけるか。
エリザベス女王杯を制したマリアライトは、大一番に向けて好調を持続している。追い切り翌日の24日は、引き運動で体をほぐす軽めのメニューを消化。元気いっぱいだ。
「性別や父親の違いもあるので、うちのマリアとリアファルは比較できないが、このきょうだいを同じ有馬記念の舞台に出せる母親のクリソプレーズはすごいと思う」と久保田調教師は母親の子出しのよさに舌をまく。
母クリソプレーズの最初の子、フォルトファーレン(父ディープインパクト)はダートで2勝、2番目の子クリソライト(父ゴールドアリュール)は、2013年交流GIジャパンダートダービーなど重賞3勝。母はコンスタントにレベルの高い産駒を出している。
マリアライトを担当する伊坂助手は、「マリアが産経賞オールカマー(5着)を使った同じ日(9月27日)に阪神でリアファルが神戸新聞杯を勝ったので、いずれどこかで対決するときが来るかなと思っていた。タイプは全然違うけど、スタミナ豊富でパワーがある点は似ているのかも。どちらか先着するかわからないが、ボクはマリアをいい状態で出走させる。それだけです」と全力投球を約束する。
枠順抽選では真っ先に順番が当たり、馬名から「M」を指名。大外の〔8〕枠(16)番に決まった。「やることは決まっていますし、(外に馬がおらず)いろいろとできるので」と、トレーナーは自在に立ち回れる器用さを生かすつもりだ。弟に姉の底力を見せたいところだ。 (片岡良典)
★弟・リアファル陣営もメラっ
リアファルは24日、引き運動で調整。担当の濱田助手は、マリアライトの走りに注目してエリザベス女王杯を見たという。「『姉もいい心臓をしているんだな』と思いました。姉弟対決になるけど、どちらもいい競馬をしてほしい。それでリアファルが1着なら最高ですね」と語った。
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