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ウマニティプロ予想家・霧が、今週の重賞出走馬の中から、特に的中への鍵を握りそうな1頭にフォーカス。指数・血統・調教を中心とした“予想的イマジネーション”で掘り下げていきます。
【ダノンエアズロック】
”弥生賞”という響きを聞くと、なんとなく春の訪れを感じてしまうのは筆者だけではないだろう。古くから皐月賞の最重要トライアルとして大きな存在感を放つレースだが、今年もホープフルS2着でG1級の能力を示しているシンエンペラーが出走を表明。クラシック有力候補の走りに注目が集まっている。
しかし、ホープフルSにおいてシンエンペラーを負かしたのは牝馬のレガレイラ。そのレガレイラは早々に皐月賞直行を表明してここには出てこなかったが、代わりに(というわけではないが)参戦してきたのが”レガレイラに土を付けた馬”であるダノンエアズロックだ。
セレクトセールで4億9500万円という目眩のするような金額で落札され、6月には早々に勝ち上がり。たっぷりと間隔をあけて使われた前走のアイビーSにおいて、レガレイラを難なく撃破。その後の2歳G1には目もくれずにここに参戦してくることからも、なんだか物凄い強者感を漂わせている存在だが、彼は世代の主役になり得る存在なのだろうか。キャリアが浅いため未知の部分も多いが、いつも通りに各要素から掘り下げていきたい。
まず指数面だが、デビュー戦とアイビーSで印象は大きく異なる。
というのも、指数から見た場合、本馬のデビュー戦は非常に平凡な内容なのだ。調教でも目立つ動きを見せ、その通りに圧倒的な人気を集めてあっさりと勝ちはしたが、刻んだラップも平凡で、最後は他馬に詰められるシーンもあった。調教の印象ほど派手な内容ではなく、悪く言えば期待外れとも思える走りだったのだが、そこから4ヶ月後に大きく馬体を増やして臨んだアイビーSでは、一変のパフォーマンスを見せつけたのだ。
アイビーSについては、以前ホープフルSのレガレイラについて触れた記事の中でも書いたのだが、6頭立ての超スローな流れで進んだ割に、指数は極めて高く出た。同レースを勝った後にG1を複数回制しているドウデュースやクロノジェネシスらと比べても遥かに高い数字で、3着だったレガレイラはレベルの高さを証明するようにホープフルSを制した。ここで2着だったホウオウプロサンゲがその後不振なのは気になるところだが、超スローのマイペース逃げが叶った部分も大きかったのだろう。それを追いかける形となった本馬やレガレイラのほうが苦しい立場だったし、詰めきれなかったレガレイラに対し、本馬はきっちりと差し切ってみせており好印象。レガレイラと同等以上の素質を持っていたとしても不思議ではないだろう。
問題は、その能力が発揮される舞台・条件がどこになるのかという点だ。
本馬の母モシーンは豪州の名牝で、短距離色の濃い血統通りにマイル近辺を主戦場にしており、その産駒で本馬の半姉にあたるプリモシーンも、ヴィクトリアマイルで2着に入るなど、マイラーとして高い資質を持っていた。この母系に父がモーリスとくれば、長い距離よりはマイル近辺に適性がありそうな印象を受ける。
しかし、モシーンの初G1制覇はなんと2500m戦。しかも9馬身差の圧勝だった。その数ヶ月後には1200mのリステッドで勝ち星を挙げているので、”なんでもあり”な血統である可能性も否定できない。父のモーリスも最終的には2000mでも物凄く強かったし、そもそも血統的には中長距離馬。本馬もアイビーSで刻んだラップから、少なくとも2000mが長すぎるという印象は薄く、今回の条件であれば問題なく走れるのではないだろうか。
ただ、モシーンもプリモシーンもモーリスも本格化したのは古馬になってからで、若駒の頃は取りこぼしが多かった。やや晩成傾向の血統であるのは確かで、現時点の完成度では他馬に遅れを取る可能性はある。
だが、そうした心配を帳消しにするほど、調教ではデビュー時から動きすぎるくらい動いている馬で、この中間も非常に速い全体時計を刻みながら、終いの時計もしっかりとまとめている。走るフォームは素人目からも”カッコイイ”と思えるもので、上級馬の雰囲気を感じさせる。ただ、若干頭を傾けて走るような癖があり、左回りの東京コースではわずかにモタれ気味になっているような印象を受けた。右回りだった1週前追い切りでも、加速の際に少しモタつくような挙動を見せていたので、このあたりが実戦に行ってどう出るかだろう。とはいえ、致命的に追いづらくなるような悪癖化まではしておらず、あくまで許容範囲。初の右回りでも大きく減点する必要はなさそうだ。
そして、陣営によればこの中間でさらに20kgほど体重が増えているとのこと。
同様に20kg増えてレースレベルを一変させた前走内容を思うと、この体重増加が純粋に成長分であるのならば、より恐ろしいことになる。デビュー時とは文字通り別馬で、今回シンエンペラーを返り討ちにするシーンがあっても驚けないだろう。
ただ、デビュー時から言われていたように、本馬は喉の疾患であるDDSP持ち。こればかりは実戦でどのような影響が出てくるか予想するのは困難だ。距離が伸びて突然苦しくなる馬もいれば、疾患の影響を感じさせない走りを見せる馬も多い。現時点で手術等に踏み切った情報がないことを考えると、本馬が後者の部類である可能性は高いが、今後のことも踏まえて、レースぶりはしっかりと注目しておきたいところだ。
”英雄”の名を冠するレースで新たな英雄候補が誕生するのか、お手並み拝見といきたい。
○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!
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