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前半600m通過が35秒8。
実況中継の右上に表示されたタイムを見て目を丸くしたのは筆者だけではないだろう。重賞にしては遅い。いや、”いくらなんでも遅すぎる”レベルのペースであった。
この日は第1レースにも同距離の未勝利戦が組まれていたが、そのレースの600m通過が36秒ちょうどなのだから、未勝利戦とほとんど変わらないペースで前半が流れていたことになる。とはいえ、走っているのは紛れもなく能力の高いオープン馬たちなのだから、この流れではある程度の位置を確保していないと勝負にならない。中団より前で進めた馬たちが上位独占するのも必然だった。
そんな特異な流れの中でも堂々と圧勝劇を演じてみせたのが、1番人気に推されていたエンペラーワケア。
序盤こそやや力むような挙動を見せていたが、鞍上の川田騎手ががっちりと押さえて好位から。終始外目で安全策を取りながら直線を向くと、あとはもう独壇場。楽々と先頭に並びかけ、最後まで余裕の手応えでゴール板を駆け抜けていった。
この勝利で、ダートに転じてから6戦5勝2着1回。ほとんど完璧な成績で重賞ウイナーの座まで駆け上がってきたが、今回も含め昨秋以降は着差もしっかり付けての圧勝続き。まだ底を見せていない。
ここまで1400m戦の経験しかなく、G1タイトルを目指すにあたっては距離をこなせるかどうかが鍵となるが、3頭の半兄たちは全て1700~1800m戦の好走歴がある。
本馬はスプリント王者のロードカナロアが父であるだけに、兄たちに比べると短距離色が濃いようにも思えるが、種牡馬としてのロードカナロアは母系の特徴を強く引き出す傾向がある。母系だけ見れば母父カーリンをはじめとして距離適性に幅のある血が並んでいるので、マイルくらいならば十分に対応できるのではないだろうか。
もしこの後フェブラリーSを目指してくるようならば、当然有力候補の一角となるだろうし、それ以降もダート路線の核としてその走りを見る機会が多くなるだろう。レモンポップら一線級にどこまで迫ってくるのか、もう目が離せない。
勝ち馬の強さには屈したものの、2着のアームズレインも収穫の多い一戦。
1200mを主戦場にしてきた本馬にとって、このスローペースへの対応は決して楽ではなかったと思われるが、しっかりと我慢を利かせ、距離延長での重賞挑戦という難易度の高いミッションを乗り切ってみせた。最後に突き放される格好になったのは、能力差というよりは距離適性差の分だろう。
これまでの戦績や血統構成から、こちらは明らかにスプリンター。スプリント路線もリメイクやイグナイターなどの個性派が揃っているが、これからの成長を踏まえれば本馬にも魅力は十分。王座奪取のシーンがあっても何ら驚けない。
3着のサンライズフレイムは能力を見せたと同時に課題も露呈。
以前の東京遠征時もそうだったが、今回も戦前から非常にテンションが高く、発汗も目立った。精神的にあまり余裕のない状態で、その分が勝ち馬との差に繋がったように思う。
それでもレースに行けばしっかりと走ってくるあたり、競争意欲は非常に高く、まだ奥は感じる素材。半兄のドライスタウトのように、重賞路線の常連になる可能性は十分にありそうだ。気性面で成長した時にエンペラーワケアとの差がどれだけ縮まるか、再戦にも期待したいところ。
一方、差のない上位人気に推されていた古豪タガノビューティーは13着と惨敗。
バランスを崩すような格好で出遅れた上に前述のようなペースでは全く出番がなく、参考外と考えても良い内容ではあるが、どうしても後方からになってしまう脚質は以前からのもの。年齢的なものも踏まえると、人気では手が出しづらい存在になってしまったという印象が強い。ハマればG1でも通用するだけの決め手を秘めているのは間違いないだけに、人気が程よく落ちた時の無欲の一発に期待したいところだ。
○霧(きり)プロフィール
ウマニティ公認プロ予想家。レース研究で培った独自の血統イメージに加え、レース戦績や指数等から各馬の力関係・適性を割り出す”予想界のファンタジスタ”。2023年1月には、長年の活躍が認められ殿堂プロ入りを果たす。
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