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毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬について取材、紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第43回はジャパンCについてくりーくプロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【くりーく】ー“新馬戦キラー”の異名を持つ実力派!!
オグリキャップを破り、天皇賞秋を勝ったスーパークリークに魅せられ競馬人に。調教重視のスタイルで激走馬を見抜く、くりーくプロにジャパンCについてお聞きしました。
一いつもどおり、中間動きの目立った馬を挙げていただけますか。
イクイノックスですね。休み明けの天皇賞秋は、わりと強めの追い切りが多く、ジャパンCを目標にする仕上げかなと思いきや、きっちり作っていました。なので、今回は状態をキープできていれば、そのままいけるだろうと。中間は考えていたとおり馬なりの調教で、走りに気になるところもなく、力を発揮してくれると思います。
一レコード勝ちからの中4週ですが、影響はなさそうですか。
反動っていうのは、休み明けを仕上げずにレースへ行き、目一杯走る落差から来ると思うんですよ。人間でも準備体操なく、いきなり全力を出すと危ないですよね。イクイノックスの場合は、しっかり仕上げて前走を使っていますし、中間の見た目から違和感もありませんでした。
一なるほど。わかりやすいですね。
ジャパンCは古馬だと天皇賞秋、3歳馬だと菊花賞や秋華賞から参戦する馬が多いですが、G1からステップする馬の多くは、前走で仕上げているわけですね。過去5年で連対した馬の調教パターンを見ても、半数は馬なりなんです。
一キープできていれば問題ないと。秋華賞から参戦するリバティアイランドはどうでしたか。
桜花賞から間隔の短いオークスは、パドックで若干テンションが高かったんですよね。なので、今回も中間は強くやりすぎないのがいいだろうと。で、内容的には1週前は馬なり、最終追いはいつものように川田騎手が乗り、思ったとおり持ったままでたしかめる感じだったので、順調でしょうね。
一栗東Cウッドで全体80秒7のしまい11秒0ですか。これを馬なりというのは、能力が高いので出ちゃう感じでしょうか。
能力の高さはありますけど、このクラスになってくると、やればやるだけ時計は出るので、どちらかと言えば動きですよね。リラックスして走れているかとか、鞍上の指示に従っているかとか。あとは、馬なりなのか、一杯に追っているのか。
一時計ではないと。先週のマイルCSは、セリフォスが富士Sを使えず直行でしたよね。中間の時計は出ていて、私のような素人だと「これはいいな」と。
セリフォスはPOGで持っていた馬で、デビューから見ていますけど、いい時は1週前に速い時計を出して、直前軽めにやるんですよ。なので、数字の見栄えが良くても、いつもと違うパターンだと、無理して時計を出しているのかなとか、急仕上げなのかなとか、疑いの目をもてますよね。それぞれの馬や厩舎でパターンがありますからね。
一好走時のパターンで調整できているかが大事なんですね。その点で今回期待したい馬はいるでしょうか。
ドウデュースは良かったですよ。天皇賞秋の時はちょっと重い感じがしました。叩いて上昇している感じはしますし、前走は最終追いが坂路だったんですよね。今回は朝日杯とダービーを勝った時と同じPコースなのもいいです。
一巻き返しに期待したいです。能力に序列をつけるなら、イクイノックスとリバティアイランドは抜けた感じになりますか。
そうですね、2強というか。
一そこから離れた3番手はドウデュースですか。
いや、3番手以下は難しいですね。混戦だと思うので、調子のいい馬を買いたいかなと。タイトルホルダーも良くなってましたね。ここも使って有馬記念のような気もしますけど。あとは……まあこの馬も有馬記念っぽいですが、ディープボンドも良くはなっていましたね。
一ドウデュースに、タイトルホルダー、ディープボンドですか。反対に人気サイドで嫌い馬はいますか。
天皇賞秋を回避したスターズオンアースは、ウッドコースでの追い切りはいつもどおりなんですけど、1週間休んでいる分、それ以外にも日曜日とかに坂路で強めにやってるんですよね。
一ああ、セリフォスっぽい(笑)。
無理やり間に合わせるための急仕上げの感じはしましたし、最終追い切りもすごい速い時計出していましたからね。1週前に速い時計を出して、最終追い切りが軽めだといいんですけどね。
一この馬を嫌えるだけで買いやすくなりますね。
あとはダノンベルーガも、最近は先着していても手応えがもうひとつだったりしますし、ヴェラアズールは走り方が変わってるんですよ。
一走り方が変わっている……。
胸前の筋肉が成長しているわりに、トモの成長がついてきていないので、言い方は難しいですが、前で走っている感じなんですよ。いい頃は坂路を中心やっていましたが、ここ最近はコースで追っていますし、何かあるんでしょうね。
一これはすごいなあ。見る人が見ないとわからないですから。最後に、調教や配当妙味を抜きに、当てることのみを目的にしてイクイノックスかリバティアイランドの単勝を買ってくださいと言われたらどちらを買いますか。
斤量的にリバティアイランドになりますかね。挑戦者の立場で臨めるのも大きいと思います。
取材後記:ヴェラアズールの話は興味深いですね。みなさま、12月31日に笠松競馬場にて、くりーくプロの個人協賛レース「ウマニティ杯くりーく賞」「河内一秀記念」が開催されます。終わり良ければ総て良し。一年の締め括りにぜひ。
【スガダイ】ー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロにジャパンCについてお聞きしました。
一イクイノックスとリバティアイランドの対決に注目が集まりますが、どちらを上に取るでしょうか。
イクイノックスですね。心中する怖さがないと言えば嘘になりますけど、まあこの馬を中心にするしかないかなあという感じです。前走の時計はやっぱりすごいですよ。数字的な記録からいくと、歴代最強でしょうね。
一強いのは承知ですが、1分55秒2は驚きでした。
当然、前走くらい走れば勝つかなと思います。レコード駆けしたあとの反動は気になるところで、レース後に使ったなりの疲れは出たそうですが、中間は目に見えてどうということもなく杞憂に終わるのかなと。
一それは心強いですね。
お父さんのキタサンブラックが、天皇賞春をレコード勝ちし、次走の宝田塚記念で凡走したので、その点は穴党の方が嫌う要素になるかもしれません。ただ、お父さんのレコードが馬場状態の後押しがあったのに対して、イクイノックスは地力で記録した感じなので、同じ尺度で図っちゃいけない気もしますよね。
一なるほど。この比較は面白いですね。
それに、レコードが出るときは、叩き合いになってヘロヘロになる馬が多いなか、涼しげな感じでしたからね。なので、反動説に頼るのもきついかなと思います。
一では、リバティアイランドの評価はいかがでしょう。
来る可能性はかなり高いと思いますけど、配当との兼ね合いがありますから。走らないほうへベットしてみたいかなと。根拠はアーモンドアイやジェンティルドンナと比較した場合、オークスのパフォーマンスが低いことです。
一6馬身差の圧勝でしたが、レベルはもうひとつだったと。
なにせ、2着以下の馬が弱いですよ。勝ち方は派手で余力もありました。だから、あれが限界とも思えず、上昇してくる可能性も十分ですが、現状の数字だけだと、タイトルホルダーの宝塚記念やドウデュースのダービーのほうが高いわけで、実際に記録した馬と記録するかもしれない馬だと、前者の信頼度が高いという考えですね。
一とてもわかりやすいです。
まあ、差しに構えるならほぼ凡走はないとは思いますよ。でも、そう乗ってくるとも限りませんよね。オークスも秋華賞もある程度位置を取っていますし、勝ちにいくためにイクイノックスをマークすると、苦しくなる可能性が出てきますよね。まあ、イクイノックスより強い可能性もなくはないわけですが。
一位置取りもひとつポイントですね。その点で天皇賞秋7着から臨戦するドウデュースはどうでしょうか。
前走は乗り替わりが残念でしたし、スタート後にイクイノックスが目の前に来て、自然とマークする形になりましたよね。元々難しい折り合いがさらに難しくなり、直線もイクイノックスについていくために、早めに手が動いていました。前走の競馬を見ると、おそらく今回はしまい勝負に徹してくると思うので、巻き返しに期待したいです。
一見限れない凡走だったと。脚質は正反対ですが、タイトルホルダーをどう見ていますか。
近走は不完全燃焼だったり、物足りなかったりしますけど、トップパフォーマンスに目を向けると、物凄く強い馬だと思うんですよ。ハイペースを押し切った宝塚記念くらいの走りをできれば、イクイノックスとて手を焼くかもしれません。そのレースで逃げていたパンサラッサが今回も出走してくるのも大きい。おそらく消耗戦の流れになるでしょうから、ベストの状態と仮定するなら踏ん張ってくれないかなと。まあ、有馬記念にピークをもってくるような気もしますが……。
一いい形で運べそうですよね。昨年の勝ち馬ヴェラアズールは厳しいでしょうか。
4、5番手くらいの評価です。有馬記念は輸送のアクシデント、海外ダートはなぜ使ったのかと。宝塚記念と前走の京都大賞典は状態がもうひとつでした。また、前走に関しては59キロかつ、かかり気味で0秒4差なら力を示したとも捉えられます。調教はいい頃に比べると微妙で、昨年のジャパンCのレベルが低いですけど、折り合って運べればノーチャンスではないかな。
一凡走に理由付けできるわけですね。最後に人気サイドで触れていないスターズオンアースとダノンベルーガついて、一言お願いします。
スターズオンアースは、買いたいんですけど調教が物足りず、オッズを見つつですね。本調子であれば来てもおかしくないと思います。ダノンベルーガもオッズ次第ですが、まあ買わないかなあ。出走を迷っていたからか、この馬も調教がね。堀調教師ですから何か意図があるかもしれませんけど……。
取材後記:スガダイさんはイクイノックスでした。展開や位置取りも明暗を分けそうです。楽しみですねぇ。
以上、プロ予想家2名のジャパンCへの見解と注目馬を紹介しました。スターズオンアースを強気に推せない評価は一致。2強の序列づけは割れましたね。さて、どうなるでしょうか。
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
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※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
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