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年明けから続いた中京開催が終了し、今週から関西の主場は阪神に移る。開幕週のメインは京都記念で、昨年の日本ダービー馬・ドウデュースが出陣。凱旋門賞19着のあとは放牧に出てパワーアップしており、目標のドバイターフへ向けて好発進を決めてみせる。
貫禄の走りを見せつけ、再び世界を目指したい。昨年の日本ダービーを制したドウデュースが、2023年の始動戦を迎える。肌寒さを感じる全休日の6日、大江助手が熱のこもった口調で切り出した。
「(フランス)遠征の疲れを牧場で抜いてもらいました。(栗東トレセンに)帰ってきてからは順調にきています」
凱旋門賞で19着に敗れた後、ノーザンファームしがらき(滋賀県)へ放牧。昨年12月26日に帰厩し、乗り込みを消化してきた。1日の1週前追い切りは、栗東CWコースの3頭併せで、6ハロン80秒3─11秒2をマークして最先着。4カ月半ぶりの実戦になるが、手綱を取った武豊騎手は「このひと追いでさらに上がってくると思います。ダービー馬としてのメンツもあるし、仕切り直しをして頑張りたい」と手応えをつかんでいる。
昨春は日本ダービーを勝ち、朝日杯FSに次ぐGⅠ2勝目を獲得した。秋は大きな期待を集めてフランスに遠征。ニエル賞4着のあと、凱旋門賞に挑戦したが、レース直前に降り出した大雨の影響で重馬場になったことも響き19着と大敗した。同助手は「あそこまで悪いとスイッチが入らなかったところもあります。気持ちも乗っていかなかったのかな」と振り返る。
苦い敗戦を糧に挑む出直しの一戦。精神面で〝馬っ気〟を出すなどやんちゃな部分はあるが、大江助手は「ボリュームアップして、いい筋肉がついてきました。パワーアップしている印象ですし、いい結果を出して次に進みたいですね」と、力を込める。
一昨年の年度代表馬エフフォーリア、同世代のGⅠ馬キラーアビリティなど、強力なライバルが立ちはだかるが、次戦のドバイターフ(3月25日、メイダン、GⅠ、芝1800メートル)へ向けて負けるわけにはいかない。(長田良三)
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