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伊吹雅也のPOG分析室 (2019) ~第1回 POG的データ分析~

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 今年もダービーウィークがやってきましたね。日本ダービー当日の5月26日(日)をもって、一年間に渡り争われてきた「ウマニティPOG 2018」が終了します。各ワールドの最終結果やその分析は、来週5月29日(水)に公開を予定している「伊吹雅也のPOG分析室」第2回で詳しくお伝えする予定。ぜひチェックしてみてください。

 来週からはいよいよ「ウマニティPOG 2019」がスタート。今回は通算7シーズン目です。基本的なスケジュールは例年と同じで、5月28日(火)12:00から第1回の入札が始まり、5月31日(金)には最初の仮想オーナー馬が決定する見込み。既に準備は万端という方も多いと思いますが、そうでない方は早めに指名候補や戦略を固めておきましょう。

 例年通り、第1回の本稿では、指名馬の選択や絞り込みに活用できる各種データをまとめてみました。
 以下の表組で紹介しているのは、現3~5歳の過去3世代における主要な種牡馬・生産者・調教師の勝ち馬率ならびに1頭あたり本賞金。ただ、POG期間の終盤に勝ち上がるようなタイプは避けたいところですし、そもそも現3歳世代はまだPOG期間が終わっていません。そのため、集計対象は「JRA、かつ2歳・3歳、かつ新馬が行われている週(例年の2回中山ならびに1回阪神閉幕週)までのレースのみ」としています。
 今回は集計対象レースに出走した馬の頭数が60頭以上だった種牡馬・生産者・調教師について、1頭あたり本賞金のベスト20をピックアップしました。

 まずは種牡馬別成績(表A)をご覧いただきましょう。



 実情と世間一般のイメージがもっとも近いのはこのファクターかもしれませんね。断然のトップはディープインパクト。1頭あたり本賞金が優秀な点はもちろん、およそ半分の産駒がPOG期間の中盤までに勝ち上がっている点も高く評価できます。無論、その分だけ注目度は高いのですが、これだけ多くの馬が活躍しているわけですから、今年も「終わってみれば人気の盲点だったなぁ」と言われるような産駒が必ずいるはず。隠れた素質馬を見逃さないよう、くまなくチェックしておきたいところです。
 勝ち馬率と1頭あたり賞金のバランスを考えると、2位のダイワメジャー、3位のロードカナロア、4位のキングカメハメハまでが“2番手グループ”と言えそう。特にダイワメジャーは実績を考えると過小評価されている印象で、私も毎年のように狙ってきました。アドマイヤマーズが活躍した分、今年は例年より注目されるかもしれませんが、上手く指名候補に組み込みましょう。
 あとはヘニーヒューズも面白い存在。早熟性やダート適性が高く、かなりの確率で勝ち上がってくれますし、ワイドファラオのように芝で活躍する産駒も少なくありません。大物狙い一辺倒だとリスクが大きい一般的なPOGはもちろん、わずかなポイント差が明暗を分ける「ウマニティPOG」の優勝争いにおいても、活用方法を考察する価値がある種牡馬です。

 続いては生産者別成績(表B)をご覧ください。



 トップのノーザンファームは勝ち馬率が43%、1頭あたり本賞金が791万円。出走馬の数だけを見ても“最大手”ですが、安定感も群を抜いています。一方、同じ“社台グループ”でも、社台C白老ファーム・追分ファーム・社台ファームはそれぞれ勝ち馬率が30%未満、1頭あたり本賞金が500万円未満にとどまっていました。特に社台ファーム生産馬の低迷ぶりは気掛かり。そのうち巻き返してもおかしくないだけのポテンシャルがあるとはいえ、「ノーザンファームに準ずる存在」と見る向きもまだ少なくありませんから、現状においては過信禁物と見るべきでしょう。
 積極的に狙ってみたいのはケイアイファームやレイクヴィラファームあたり。それぞれ勝ち馬率や1頭あたり本賞金はノーザンファームに迫る高水準ですし、生産頭数がそれほど多くないので、あまり時間をかけずともひと通りチェックできるはずです。

 最後に(JRA初出走時の)調教師別成績(表C)を紹介しておきます。



 ちなみに、出走頭数が60頭未満だったトレーナーでは、藤沢和雄調教師(勝ち馬率62%/1頭あたり本賞金1584万円)、中内田充正調教師(勝ち馬率53%/1頭あたり本賞金1349万円)、友道康夫調教師(勝ち馬率59%/1頭あたり本賞金1336万円)、角居勝彦調教師(勝ち馬率50%/1頭あたり本賞金838万円)、堀宣行調教師(勝ち馬率69%/1頭あたり本賞金816万円)も優秀な成績をマークしていました。他に勝ち馬率が30%以上、かつ1頭あたり賞金が500万円以上だったのは、斉藤崇史調教師、庄野靖志調教師、戸田博文調教師、萩原清調教師、藤岡健一調教師、本田優調教師、松田国英調教師、松元茂樹調教師(引退)、南井克巳調教師あたり。こちらもトップクラスとそれ以外の差が大きいファクターなので、超一流どころの入厩予定馬から穴っぽい馬を探したり、若手や中堅の有望株に注目するのもひとつの手でしょう。


■執筆者プロフィール
伊吹 雅也(いぶき・まさや)

 埼玉県桶川市在住のフリーライター、競馬評論家。JRAホームページ内『今週の注目レース』で「データ分析」のコーナーを、TCKホームページ内『データ&コラム』で「分析レポート」を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラムなどさまざまなメディアを舞台に活動している。近著に『コース別 本当に儲かる血統大全 2019-2020』(ガイドワークス)、『ウルトラ回収率 2019-2020』(ガイドワークス)、『WIN5攻略全書 回収率150%超! "ミスターWIN5"のマインドセット』(ガイドワークス)、『コース別 本当に儲かる騎手大全2018秋~2019』(ガイドワークス)など。POG関連メディアの制作にもさまざまな形で携わっており、「ウマニティPOG 2014」では最高位クラスのスペシャルワールドにおいて優勝を果たした。

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