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佐賀記念は、夏のサマーチャンピオンと並ぶ佐賀二大レースのひとつ。JRAの中距離路線G3は、前年11月のみやこSからここまでレースがないために、なかなかの強豪が集います。2009年にはスマートファルコンが、2013年にホッコータルマエが出走して、圧勝したこともあったほど。
主にホッコータルマエのように東海SでフェブラリーS出走権を逃した東海S(旧、平安S)の上位馬や、東海Sで通用しなかった馬、また、前年12月のベテルギウスSや同年1月のポルックスS上位の上り馬が出走してきます。また、佐賀記念の開催時期によっては、2014年のランフォルセのように川崎記念の上位馬が出走してくることもあります。
このように中央勢が手強いために、地方勢が他のG3よりも苦戦の傾向。地方馬のこのレース3着以内は、2008年のチャンストウライ(1着)まで遡らなければありません。チャンストウライのように、前年の帝王賞で4着、名古屋GPで3着など、よほどの実績馬ではない限り、今後も地方馬の苦戦は続くでしょう。
さて、それでは佐賀記念ではどのような馬を狙えばいいのかというと、一番は前記したスマートファルコンやホッコータルマエのように、前年の古馬相手のG1で3着以内の実績がある馬です。また、前走の川崎記念で4着以内だった馬も有力で、ダートグレードで連対実績のなかった2016年のマイネルバイカこそ4着に敗れているものの、前記したランフォルセが優勝している他、2012年のマイネルアワグラスが3着入線しています。ダートグレードで連対実績のある川崎記念4着以内馬ならば、このレースで信頼できるでしょう。
しかし、古馬相手のG1で3着以内だった馬や、前走の川崎記念で4着以内だった馬が毎年出走してくるわけではありません。ほとんどの年は東海S凡退馬vsベテルギウスSなどのJRAオープン上位馬の対戦図式となります。さて、どちらに軍配があがることが多いかというと、人気はJRAオープン上位馬ですが、東海Sの凡退馬に軍配があがることが多いです。
そこで過去10年の前走東海S(旧、平安Sを含む)組のこのレースでの活躍を見ていくと、【5・3・2・3】です。2017年の東海Sで16着のリッカルドこそ、このレースで7着に敗れていますが、それ以外は全て4着以内と善戦しています。2012年には平安Sで勝ち馬から離されること2.3秒差の13着に負けたピイラニハイウェイ(6番人気)が巻き返しVを決めているあたりからも、基本的に東海S組は信頼できるでしょう。
ちなみにリッカルドとピイラニハイウェイの違いは何かというと、東海Sでの脚質です。東海S大敗から巻き返して来る馬の多くが、差し、追い込み馬であること。一方、東海S大敗から巻き返せなかった馬は、逃げ、先行馬です。佐賀記念は、東海S組が出走してくることがとても多いのですが、その中でも優劣をつけるとすれば、東海Sの着順よりも、脚質でしょう。
他では交流重賞組から前年の浦和記念の連対馬が有力。過去10年のこのレースでの成績は【2・1・0・0】と連対率100%。唯一、2013年のエイシンモアオバーが2着でしたが、この年の優勝馬はホッコータルマエでした。前年の名古屋GPで3着以内だった馬も前記したチャンストウライが佐賀記念を勝つなど、それなりの活躍はしていますが、信頼するならばやはり佐賀記念と同距離で賞金も高い浦和記念ということになります。
まとめるとこうなります!
●本命候補
・前年の古馬G1で3着以内の実績がある馬。
・前走の川崎記念で4着以内だった馬。
(ダートグレードで連対実績があることが条件)
・前走の東海Sに出走していた馬。
(先行して大敗した馬は割引)
・前年の浦和記念の連対馬。
●穴馬候補
・前走の東海Sで大敗した馬。
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