【フローラステークス】斬って捨てる!2018年4月22日(日) 09:27
【フローラステークス】取捨即断!血統アナリシス2018年4月21日(土) 14:42
日曜日に行われるサンケイスポーツ賞フローラステークスの出走馬について、血統的な舞台適性の有無を1頭ずつシンプルに考察していきます。 予想の際にお役立てください。
①サラキア
サンデーサイレンス系×ニジンスキー系の組み合わせは、2014年の勝ち馬サングレアルと同様。本馬の場合は、父がディープインパクトで、やや瞬発力に偏ったタイプに仕上がっている。ただし、母方は欧州型で固められており、高速決着になると遅れをとりやすい。ゆえに、適度に時計のかかる馬場の瞬発力比べがベターではないか。
②オスカールビー
父は当該コースと好相性のトニービンを内包しているサンデーサイレンス系。母父ジェイドロバリーも当舞台にマッチするパワー&持続力に長けた欧州型ミスプロ系で、父と母父の適性だけなら、このメンバーでも見劣りしない。半面、母方の血脈が少しクラシカルなせいか、速い時計を求められるとイマイチ。持ち味を活かすためには、時計あるいは上がりを要する競馬が望ましい。
③ウスベニノキミ
キングカメハメハを経由しないキングマンボ系の産駒は不思議と馬群を嫌がる馬が多く、エイシンフラッシュを父に持つ同馬も同様のクチ。その点を踏まえると、中山から広い東京へのコース替わりは悪くない。そのうえ、キングマンボ系は毎年のように馬券絡みを果たしている当レースの好走血統。スムーズに運ぶことができれば侮れない。
④サトノワルキューレ
ディープインパクト×米国型の組み合わせは悪くないのだが、母父のレイズアネイティヴ系が脚の遅いタイプで、どうしてもエンジンのかかりが遅くなりがち。加えて、母母父も欧州型なので、高速決着や速い上がりの瞬発力勝負に対応するための軽さに欠ける。距離は問題ないので、持ち味である持久力を活かせる流れが欲しいところ。
⑤ノーブルカリナン
ディープインパクト×ミスプロ系の配合自体は悪くない。半面、母父であるスマーティジョーンズの日本における活躍馬が、ダートあるいはマイル以下に集中している点は気がかり。母母父モンズーンの持ち味である豊富なスタミナを活かせるようであれば、面白い存在だが……。
⑥ファストライフ
父は1400~1800mで活躍したスーパーホーネット。近親にNHKマイルC3着馬のムサマサノヨートー、一族には米二冠馬ファニーサイドの名が見られることから、スピード面については相応の適性を持ち合わせているものと判断できる。半面、全体的に詰めの甘い血筋が揃った印象は否めない。ゆえに、持続力勝負がベストの血統構成と言えるのではないか。
⑦デュッセルドルフ
父は持続力型のノヴェリスト、母父はサンデーサイレンスという組み合わせ。軽すぎず、タフすぎずの馬場がベターとなる。ただし、本馬の場合は、サンデーサイレンス以外の欧州型の血脈が強く反映されているため、瞬発力勝負では遅れをとりやすい。血の良さを引き出すためには、適度に上がりを要する競馬が望ましい。
⑧ラブラブラブ
オルフェーヴル×トウカイテイオーという、クラシックと縁の深い配合。メジロマックイーンとトウカイテイオーの名が3代内に並ぶさまは、どこかノスタルジックなものを感じさせる。オールドファンにとっては、たまらない血統構成と言えよう。その一方で、クラシカル要素が強いぶん、速い上がりの瞬発力比べでは見劣りする。現段階では、体力を活かせる持久力勝負が適しているのではないか。
⑨ハイヒール
父トーセンホマレボシは持続力特化型のサンデーサイレンス系。その父にキングマンボ×サドラーズウェルズのエルコンドルパサーを掛け合わせているのだから、本馬が備えているスピード持続力はかなりのもの。血筋の良さを最も活かせる上がりを要する展開になれば、侮れない1頭になるかもしれない。
⑩オハナ
ディープインパクト×キングカメハメハの王道配合は、2013年1着馬のデニムアンドルビーと同様。祖母はマイルG1 2勝のノースフライトで、牝系についても文句なし。スピードの持続力に長けた、祖母の父トニービンの良さを活かすことができれば、芝2000mでも十分対応できる。
⑪カーサデルシエロ
父は当レースと相性の良いキングマンボ系のロードカナロア。母はオークス馬のダイワエルシエーロと、血統背景は文句なし。一方で、母母父であるドクターデヴィアスの影響が強く出ているせいか、現状は持久戦の我慢比べが適している印象。速い上がりを求められる競馬ではワンパンチ足りないかもしれない。
⑫レッドベルローズ
ディープインパクト×米国型ミスプロ系の組み合わせは当レースと好相性。一方で、牝系は米国型のスピードタイプで固められている。そのあたりを踏まえると、スタミナを求められるタフな馬場よりも、軽い馬場での瞬発力勝負、あるいは速い時計の決着がベターではなかろうか。
⑬ヴェロニカグレース
ハービンジャー×グレイソヴリン系という、東京芝2000mの好走血統同士の組み合わせ。ただし、ややスタミナとパワーに偏りがちな配合ゆえに、瞬発力を求められる競馬ではひと押し欠ける。血の良さを活かすためには、上がりを要する競馬になるか、あるいは早めに仕掛けて持続質の競馬に持ち込むことが肝要になる。
⑭ディアジラソル
母父サドラーズウェルズ系、母母父ノーザンテースト系で、スタミナ面の問題はなさそうだが、父方の血がダート型に偏りがち。ゆえに、瞬発力勝負になるとモロい一面がある。上位進出するためには、上がりを要する展開かつ母方の体力を活かせる消耗戦が必須条件となろう。
⑮パイオニアバイオ
キングカメハメハ×トニービンという、当レース&コースの好走血脈同士を掛け合わせたルーラーシップ産駒。母は牝馬クラシック戦線で活躍したアニメイトバイオで、舞台適性の高さは疑いようがない。ただし、父方の血脈が強く出ているためなのか、瞬発力を求められると足りない印象。長所を活かせる持続質勝負になれば、といったところか。
⑯ノームコア
父ハービンジャーは昨年の当レースでワンツーフィニッシュを果たした相性の良い血統。母父ヴァイスリージェント系も当該コースの成績は悪くない。ある程度のスピード決着に対応できるサンデーサイレンスの血を内包している点もプラスで、血統的な潜在適性だけなら、メンバー上位の存在と言えよう。
ウマニティ重賞攻略チーム |
[もっと見る]
【フローラステークス】ズバリ調教診断!2018年4月21日(土) 14:10
日曜日に行われるサンケイスポーツ賞フローラステークスの出走馬の追い切り内容について、1頭ずつ考察していきます。予想の際にお役立てください。
①サラキア
最終追い切りは栗東CWにて6Fから単走で実施。悪コンディションを苦にせず、余力残しでラスト1Fは好ラップを計測した。全体時計こそ目立たないが、馬場状態を鑑みると悪くはない。力を出せる仕上がりと見ていいのではないか。
②オスカールビー
1週前までの内容は平凡そのものだったが、栗東坂路で行われた最終追い切りでは悪い馬場をものともせず、好ラップを計測した。タフな馬場が合うという一面もあるのかもしれないが、悪くない仕上がりと言えよう。
③ウスベニノキミ
栗東坂路で行われた最終追い切りの内容は凡庸。悪い馬場も影響しているのかもしれないが、良馬場の坂路で実施した1週前の内容も平凡そのもの。この中間を検証する限り、前回からの上積みは感じられない。
④サトノワルキューレ
この中間は放牧に出さず、自厩舎で入念な乗り込み。栗東坂路で行われた最終追い切りでは悪いコンディションのなか、マズマズの時計をマークした。ただし、前回の最終追い切りは栗東CWで好時計を出している。輸送を考慮してのパターン変更と思われるが、これが良いほうに出るかどうかはわからない。判断するに悩ましい1頭である。
⑤ノーブルカリナン
栗東CW主体で熱心に乗り込まれているが、時計面だけを見ると、終いの伸びが足りない印象。一方で、やや細めの馬体にもかからわず、負荷をかけた追い切りを何本も行っていることは評価できる。良くも悪くも平行線、といったところか。
⑥ファストライフ
14日に南Wで4Fから強めに追われて併走先着。同じく南Wで行われた最終追い切りでは、長めから単走で流してマズマズのラップを計測した。調子は決して悪くないので、あとは当日のテンションおよび馬体を維持できるかどうかが、今回の焦点となる。
⑦デュッセルドルフ
南Wと坂路の併用で順調に調教本数を消化。南Wで行われた最終追い切りでは3頭併せを行い、パワフルな動きを披露した。併走相手を突き放せなかった点については物足りなさを感じるが、及第点のラップで走り抜けているので、この馬なりに良い状態と見ていいだろう。
⑧ラブラブラブ
2週前、1週前と併走遅れが続いていたが、今週の追い切りではキッチリ先着を果たした。ただし、手前をうまく替えることができないのか、走り自体はスムーズさに欠ける印象。こうした若さの目立つ現状で、それなりの動きを見せるのだから、秘めたポテンシャルはかなりのものなのかもしれない。
⑨ハイヒール
1週前追い切りでは栗東CWで6Fから好時計を計測。栗東坂路で行われた最終追い切りでは、悪いコンディションにもかかわらず、馬なりでマズマズのラップを刻んできた。上積みはないかもしれないが、決して悪い状態ではない。
⑩オハナ
1週前に南Wで5Fから併せ馬を行いマズマズのラップを計測。同じく南Wで行われた今週の追い切りでは、楽な手応えで併走同入を果たしている。動きそのものは問題ない半面、負荷をかけた追い切りが少ない点は気がかり。この中間は馬体の回復に専念していただけに、致し方ないのかもしれないが……。手心を加えたぶん、最後のツメが甘くなる可能性もあるので、その点には注意を払いたい。
⑪カーサデルシエロ
1週前、今週と栗東CWで6Fからステファノスを相手に追走先着。時計的にもマズマズで、状態面の不安は少ないものと考えられる。好調キープととらえても差しつかえない。
⑫レッドベルローズ
テンションの上がり具合を考慮したこともあってか、この中間は軽めの内容。併走馬の前で気分良く走れる追い切りを実施しており、気難しい面を抱えた馬であることが窺える。ただし、動き自体は悪くないので、この馬なりに順調と見ていいだろう。
⑬ヴェロニカグレース
南Wで行われた最終追い切りでは3頭併せを敢行。直線で抜け出し、2頭に先着を果たした。欲を言えば、もう少し我慢が利けば、もっと弾けるのかもしれないが……。それでも、前回より良化していることは間違いない。好ムードでレースに臨めるのではないだろうか。
⑭ディアジラソル
1週前に南Wで5Fから3頭併せを行い、好ラップを計測。今週の追い切りも同様に3頭併せを敢行し、タフな馬場にもかかわらず、及第点の時計を計時した。派手さはないが、雰囲気は決して悪くない。現状の力を発揮できる仕上がりと見ていいだろう。
⑮パイオニアバイオ
1週前追い切りは南Wで6Fから好時計をマーク。同じく南Wで行われた今週の追い切りでもマズマズのラップを刻んできた。小柄ながらも力感のあるフットワークが印象的。自身の力を出せるデキにある。
⑯ノームコア
南Wで行われた最終追い切りでは、終い重点で上々の動きを披露。余力残しで力強く駆け抜けた。重心の低い姿勢で、キレイに四肢を伸ばすストライドには目を見張るものがある。若干、首の動きが硬い点は気になるものの、調子が上向きであることは疑いようがない。好気配。
ウマニティ重賞攻略チーム |
[もっと見る]