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夏の新潟競馬の開幕週を飾るアイビスサマーダッシュ(8月3日、GIII、直線・芝1000メートル)は、スピードの絶対値に加え、直線競馬の適性が大きなウエートを占める重賞だ。アンゲネームはその特殊なコースで、豊富なキャリアを誇る。昨年5月から8戦中7戦を“千直”で走って3勝をマーク。走り慣れた自分の庭で、重賞初挑戦Vを目指す。
新潟の直線芝1000メートルでは【3・0・3・3】。メンバー最多のキャリアとV実績を誇るアンゲネームが、虎視眈々とGIIIのタイトルを狙っている。 全休日明けの29日朝は、美浦坂路を気持ち良さそうに登坂。「昨年からこの重賞を目標にしていた。狙い通りに来ているよ」と、和田正道調教師はここまでの調整過程に満足げだ。
オープン初戦となった前走の韋駄天Sは5着。勝ったセイコーライコウには0秒5差をつけられたが、陣営は確かな手応えを感じた。「最内枠が影響して、馬場のいい外に出せず。それでも内外の馬場差が大きい中でよくがんばった」。春の新潟の最終日で芝はインが荒れた状態。不利な状況で崩れなかった走りに、舞台適性の高さと地力強化がうかがえる。
トレーナーは丸田騎手との相性の良さも強調する。「ジョッキーが手の内に入れている。じっくり進めて、しまいで豪快に伸ばす競馬は、ウチの馬にも“千直”にも合っている。絶妙だね」と信頼する。
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