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第58回阪急杯(2日、阪神11R、GIII、4歳上オープン国際(指)、別定、芝・内1400メートル、1着本賞金4000万円 =出走16頭)浜中俊騎乗で2番人気のコパノリチャードが鮮やかに逃げ切って、重賞3勝目をあげた。タイム1分20秒7(良)。『風水』で知られるDr.コパこと小林祥晃オーナー(66)は、前週のフェブラリーS(コパノリッキー)に続く重賞V。このあとは、イタリアのミルコ・デムーロ騎手(35)で優先出走権を獲得した高松宮記念(30日、中京、GI、芝1200メートル)へ向かう。
春競馬という言葉とは裏腹に底冷えした阪神競馬場で、コパノリチャードが悠々と一人旅を決めた。自慢のスピードを存分に発揮して、2着以下を4馬身もぶっちぎる爽快な逃走劇だ。
「開幕週で〔1〕枠(1)番の絶好枠。スタートを丁寧に出していくのを心がけました。最後の直線も力強かったので、捕まらないだろうと思った」
検量室前に戻ってきた浜中騎手は、親指を立てて会心のVを表現した。
スタートを出ると、最内枠を利してジワッとハナに立つ。前半3ハロンを33秒8で引っ張ると、直線では鞍上の左ムチに応えて二枚腰を発揮。食い下がる後続を逆に突き放し、完封勝利を決めた。
「びっくりした。2週連続だからね。先週は絶叫したけど、きょうは(圧勝で)声も出なかったよ」。フェブラリーS(コパノリッキー)から2週連続の重賞勝利となったDr.コパこと小林祥晃オーナーは、ほほを緩ませた。
レース前日の1日、リチャードを管理する宮調教師ら親交のあるトレーナーを招き、京都で中華料理に舌鼓を打った。『開運会食』と呼ぶ恒例の食事会は、いつも通り麻婆豆腐で締めた。「先週は禁酒して勝って、今週も(験を担いで)禁酒していたから、きょうはおいしいお酒が飲めるよ」と、愛馬の活躍に目尻を下げた。
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