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【札幌記念】ランベリ、強敵相手でもV譲らん

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【札幌記念】ランベリ、強敵相手でもV譲らん

 七夕賞を制したミヤビランベリが、サマー2000シリーズ連覇をかけて札幌記念に挑む。初の北海道シリーズ参戦になるが、気候に順応して調整は順調そのもの。重賞連勝中で本格化ムードが漂う6歳馬が、今年も真夏の最強馬を目指す。

 目黒記念の圧勝に続いて、七夕賞の連覇を達成。昨年のサマー2000シリーズを制したミヤビランベリが、本格化ムードを漂わせている。

 「状態はいつもと変わったところはありませんが、前走では今までと違う競馬ができましたね。精神的なもろさがあった馬ですが、ここに来て落ち着きも出てきました」

 辛口で鳴る加藤敬調教師も、成長ぶりに目を細める。それもそのはずで、軽ハンデだった昨年の七夕賞や、馬場適性と展開が味方した目黒記念と違い、前走は好位の外から差し切る“大人の競馬”。オペラハウス×ホリスキーという晩成型の血統馬は、確かに精神面の成長を遂げている。

 今回はシリーズのカギを握るGIIの札幌記念。高得点を取ればシリーズ連覇の可能性は極めて高くなる。そのため、6歳にして初めて夏の北海道にやってきた。ウッドチップコースのある函館での調整は順調そのもの。「気候的に過ごしやすくて、体調は整っていますよ。日曜(16日)も見た目以上にいい動きでしたから」と奥厩務員も仕上がりの良さを強調する。初めて経験する北海道の洋芝も「力の要る馬場はプラスだと思います」とキッパリ。相手は強くなるが、ここを狙ってきた夏男としてタイトルを譲るつもりはない。

 「GIを使っている馬もいるし、切れ味では差がありますが、前回は自分から動いて勝つ競馬ができましたからね。今回は“違うユーイチ”に頑張ってもらいます」

 加藤敬師は、負傷中の北村友一騎手に代わって騎乗する福永祐一騎手に期待を寄せた。今春の小倉大賞典で騎乗したが、0秒1差の3着と惜敗。悔しい思いをした福永騎手だけに、期するところもあるはずだ。目標が先にあるGI馬と違って、ここに全力投球のミヤビランベリ。重賞3連勝を飾って、大金星とシリーズ連覇を同時に達成するつもりだ。(黒田栄一郎)

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