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24日の東京11Rで行われた第33回ジャパンカップ(3歳上オープン、GI、芝2400メートル、17頭立て、1着賞金=2億5000万円)は、ライアン・ムーア騎手騎乗の1番人気ジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂正厩舎)が好位から抜け出してJC史上初の連覇を成し遂げた。タイムは2分26秒1(良)。
これぞ最強牝馬だ。33回目のジャパンCで初めての連覇。日本の4歳牝馬ジェンティルドンナが、日本の競馬史にまた新たな1ページを刻み込んだ。
レースは典型的な逃げ馬が不在で、エイシンフラッシュが押し出されるように逃げる意外な展開。トーセンジョーダンが2番手につけ、ジェンティルドンナは前に壁をつくりながら好位を進む。ゴールドシップは道中で最後方。スローペースになり、一団となったままレースは流れる。4コーナー手前で中団のヒットザターゲットが外から先頭まで並びかけ、後方からゴールドシップも押し上げてレースは動いたが、直線に向くと好位からスムーズに抜け出したジェンティルドンナが早めに抜け出す展開。好位から粘るトーセンジョーダンが2番手で粘ったが、ゴール寸前で外から一気にデニムアンドルビーが襲いかかり、日本の牝馬2頭による写真判定に持ち込まれた。結果はハナ差、ジェンティルドンナに軍配が上がり、連覇を達成。7番人気デニムアンドルビーが2着に健闘し、クビ差の3着が11番人気のトーセンジョーダンだった。
ジェンティルドンナは、父ディープインパクト、母ドナブリーニ、母の父Bertoliniという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は13戦8勝。重賞はGIIIシンザン記念、GI桜花賞、GIオークス、GIIローズS、GI秋華賞、GIジャパンC(2012年)に次いで7勝目。石坂正調教師は昨年に次いでジャパンC2勝目、ライアン・ムーア騎手は初勝利。
初めての騎乗で結果を出したムーア騎手は「この馬に乗せていただいてとても幸運だと思う。予想よりも自分が前に行く形になったのでどうかと思ったが、彼女はスペシャルフィリー。とてもタフに走ってくれた。何回も過去のレースを見たが、(今年も)勝ててはいないけれど強い馬を相手に常に結果を出していたので、力を信じて乗った」と早め先頭で押し切ったジェンティルドンナの底力に敬意を表していた。
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