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【函館2歳S】クセ改善!モンド、楽々2馬身先着12秒4

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【函館2歳S】クセ改善!モンド、楽々2馬身先着12秒4

 函館2歳Sの追い切りが20日、函館競馬場で行われた。新馬戦の勝ちっぷりがよかったモンドキャンノは、芝コースの併せ馬で2馬身先着。反応は抜群で世代最初の重賞ウイナーへ視界が広がった。Wコースではザベストエバーガーシュウィンがシャープな伸びで、調教評価『S』を獲得した。

 小雨が降る涼しい北の大地で、モンドキャンノの蹄音が響いた。芝コースを小気味いいフットワークで駆け抜けて先着。安田翔助手が、手綱から伝わる好気配を笑顔で伝えた。

 「きょうは前の馬を確認する程度。相手が走らないので無理しませんでした。行儀よく走っていましたし、一度使ったことで体に張りが出て、上積みを感じます」

 24日にデビュー予定のピンクスター(新馬)を約4馬身追走してスタートし、道中は馬なりで直線へ。内に進路を取り、一杯に追われる併走馬を尻目に、持ったままで徐々に加速。楽な手応えで置き去りにして、5ハロン64秒2、3ハロン36秒3-12秒4で2馬身先着した。

 「栗東では抜け出してから外に行くところがあったが、きょうはましだったし、しっかり走ってくれた。学習能力もあったんでしょう」と同助手は成長を口にする。

 前走の初陣が圧巻だった。好位3番手追走から直線で力強く抜け出し、1馬身1/4差をつけて快勝。勝ち時計1分9秒4は、2歳コースレコードに0秒1差の好時計だ。2~4着馬はいずれも次戦以降に勝ち上がっており、レベルの高い一戦だった。「前向きさもあったし、伸びしろを感じる内容で将来性もあると思う」と同助手は大きな期待を寄せている。

 ロードカナロアカレンチャンなど短距離路線に活躍馬を送り出してきた安田厩舎。「まだ全体的に緩さがあって、のちに完成するための一戦ですが、ここを含めて今後も楽しみです。世代で初の重賞ウイナーになりたいですね」と安田翔助手。まずは重賞タイトルを手にして、偉大な先輩に続く一歩を刻む。(渡部陽之助)

函館2歳Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

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