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日仏でGⅠ5勝の最強マイラー タイキシャトル死す 藤沢元師「素晴らしい馬でした」

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日仏でGⅠ5勝の最強マイラー タイキシャトル死す 藤沢元師「素晴らしい馬でした」

〝最強マイラー〟としてGⅠ5勝の名馬タイキシャトルが17日、老衰のため繋養先の北海道新冠町ノーザンレイクで死んだ。28歳だった。現役時代の圧倒的な強さから、引退後も人気ゲーム「ウマ娘」に登場するなどファンが多かった。牧場では弔問は受け付けておらず、改めてお別れの場を設けるとしている。




日本の競馬史に輝かしい足跡を残した〝最強マイラー〟タイキシャトルがこの世を去った。繋養先のノーザンレイクで前日の夜までは食欲旺盛で元気に過ごしていたが、午前5時ごろに馬房で息を引き取っている姿が発見された。暴れた様子はなく、寝ている間に老衰による心不全で旅立ったとみられている。

タイキシャトルは3歳(当時は4歳)の1997年4月にデビュー。同年秋にはマイルCSを圧勝し、続くスプリンターズSも快勝。同年のJRA賞最優秀短距離馬に選出された。翌98年には不良馬場の安田記念を完勝し、フランスに遠征。欧州を代表するマイルGⅠのジャックルマロワ賞を道中2番手から抜け出す横綱相撲で制し、世界にその名をとどろかせた。帰国後はマイルCSで連覇を飾り、スプリンターズS3着を最後に現役を引退。海外を含むGⅠ3勝が評価され、同年のJRA賞年度代表馬に選出。外国産馬が年度代表馬となるのは史上初の快挙だった。平地重賞8連勝はテイエムオペラオーと並ぶ最多記録。99年には顕彰馬にも選ばれた。

引退後は種牡馬入りし、メイショウボーラーフェブラリーS)、ウインクリューガーNHKマイルC)、サマーウインド(JBCスプリント)などの活躍馬を輩出。2017年の種牡馬引退後は認定NPO法人・引退馬協会に譲渡され、余生を送っていた。同協会の沼田恭子代表は「元気で過ごしていただけに残念ですが、病気などで苦しまず、彼にとっては幸せだったと思います。先週のジャックルマロワ賞の日本馬出走(バスラットレオン7着)を見守って安心したのかもしれません」と歴史的な名馬を追悼した。




◆現役時に管理した藤沢和雄元調教師「けさ亡くなったという連絡をいただきました。日本で活躍して、ジャックルマロワ賞を勝って、今でもやはり(当時外国産馬は出走できなかった)天皇賞・秋を使えていればという気持ちがあります。子供たちもGⅠを勝つ馬が出たし、ブルードメアサイアーとしても血を残している。よく頑張ってくれました。素晴らしい馬でした」

タイキシャトル 1994年3月23日生まれ、栗毛。父デヴィルズバッグ、母ウェルシュマフィン、母の父カーリアン。米国・Taiki Farm生産。現役時は美浦・藤沢和雄厩舎所属で主戦は岡部幸雄騎手。通算成績13戦11勝(うち海外1戦1勝)で、GⅠは97年マイルCSスプリンターズS、98年安田記念ジャックルマロワ賞マイルCSの計5勝。国内での獲得総賞金は6億1548万5000円。

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