2019年4月28日()シャティン競馬場 芝2000m

レース結果 ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

  • 出走予定馬
  • 出馬表
  • レース結果



馬名 性齢 負担重量
(kg)
騎手 調教師 オッズ 人気
1 4 1    ウインブライト 牡5 57.0 松岡正海 畠山吉宏 8.5 4
2 1 6    エグザルタント セ5 57.0 Z.パートン A.クルーズ 2.2 1
3 12 4    リスグラシュー 牝5 55.5 O.マーフィー 矢作芳人 4.1 2
4 3 7    グロリアスフォーエバー セ5 57.0 K.リョン F.ロー 31.6 9
5 5 2    パキスタンスター セ6 57.0 M.チャドウィック P.オサリバン 24.7 7
6 13 5    ディアドラ 牝5 55.5 武豊 橋田満 6.3 3
7 9 3    ダークドリーム セ4 57.0 T.クラーク F.ロー 26.0 8
8 10 11    ディノーゾ セ6 57.0 C.ホー J.サイズ 293.2 13
9 6 13    イーグルウェイ セ6 57.0 U.リスポリ J.ムーア 42.4 10
10 8 9    フローレ セ4 57.0 H.ボウマン F.ロー 13.0 5
11 2 10    タイムワープ セ6 57.0 K.ティータン A.クルーズ 86.2 11
12 11 8    ワイクク セ4 57.0 J.モレイラ J.サイズ 19.4 6
13 7 12    エミネント 牡5 57.0 J.マクドナルド M.トッド 174.3 12

■払戻金

単勝4 850円
複勝4 240円
1 120円
12 130円
馬連1-4 1,490円
ワイド1-4 520円
4-12 570円
1-12 180円
馬単4-1 3,300円
3連複1-4-12 1,360円
3連単4-1-12 9,650円

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※レース結果・払戻金・オッズなどのデータは、必ず主催者(JRA)発行のものと照合してください。

最新出走予定馬情報 ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

 香港のクイーンエリザベスIICでGI初制覇を飾ったウインブライト(美・畠山、牡5)が30日に帰国し、入国検疫のため千葉・白井市のJRA競馬学校に入厩した。1週間の検疫後、着地検査のため茨城・ビッグレッドファームに移動する。今後について畠山調教師は「来週中にオーナーサイドと話し合い、ある程度具体化するはずだが、選択肢は限られていますから」と話すにとどめたが、宝塚記念(6月23日、阪神、GI、芝2200メートル)を目指すのであれば、5月末までに美浦トレセンに帰厩してレースに備えることになる。



ウインブライトの競走成績はこちら

【香港QEIIC】ウインブライトが海外GI制覇04月29日(月) 05:03

 【香港28日=渡部陽之助】チャンピオンズデーがシャティン競馬場で開催され、13頭によって争われたメインのクイーンエリザベス2世カップは、松岡騎乗のウインブライトが中団から伸びて快勝。初のGI制覇を海外で成し遂げた。タイム1分58秒81(良)は香港レコード。リスグラシューが3着だった。

 熱気あふれる香港の競馬ファンを、アッと言わせた。現地で10番人気の低評価だったウインブライトが、コースレコードのおまけ付きで海外GI初制覇。左手で力強くガッツポーズを掲げながらゴールに飛び込んだ松岡騎手が、満面の笑みを浮かべた。

 「スタートはよくなかったけれど、いい位置が取れました。素晴らしい日になりましたね」

 わずかに出遅れたが、最内枠を利して中団のインを追走。手応え十分に直線を迎えると、目の前に開けたビクトリーロードを突き抜けた。

 デビュー2戦目以外、全てレースに騎乗して全幅の信頼を寄せていた鞍上は、「自信はありました。他の馬に寄られても折り合いはついていた。教えてきたことが出せたかな」とたたえた。今回は相棒との「集大成の気持ち」と意気込んでの香港入り。24日にシャティンで追い切りに騎乗した後は帰国し、27日に日本で騎乗して再び香港へ入る強行軍にも「僕は日本の騎手ですし、ルーチンを壊したくなかった」。レースでもリズムを守り通して、ビッグタイトルをつかみ取った。

 次走は未定だが、宝塚記念(6月23日、阪神、GI、芝2200メートル)は選択肢のひとつ。帰国後の状態次第だが、国内でのGI制覇が次の野望だ。2001年に香港ヴァーズを制した父ステイゴールドに続く香港での栄光。乗り替わりが当たり前の時代に、二人三脚で信頼関係を築き上げてきた人馬が世界にその名を刻んだ。

★ウインブライトの競走成績はこちら

 ◆マーフィー騎手(リスグラシュー3着)「とてもよく走ってくれました。きょうは勝ち馬が強かったですね」

 ◆武豊騎手(ディアドラ6着)「4コーナーで置かれたぶんが痛かった。残念ですが、ウインブライトが勝って日本の馬の強さを示すことができたと思います」

★チェアマンズスプリントプライズ

 ◆武豊騎手(ナックビーナス6着)「もう少しいいスタートを切りたかったけど、馬が落ち着き過ぎていた。ラスト200メートルまで頑張ってくれたけど、力尽きてしまいました」

★香港売り上げ

 チャンピオンズデーの国内発売は、チェアマンズスプリントプライズが3億2656万3300円、QEIICが12億5200万8800円で、計15億7857万2100円。QEIICのみが発売された昨年(9億2671万8500円)を大きく上回った。

ウインブライト 父ステイゴールド、母サマーエタニティ、母の父アドマイヤコジーン。芦毛の牡5歳。美浦・畠山吉宏厩舎所属。北海道新冠町・コスモヴューファームの生産馬。馬主は(株)ウイン。戦績18戦8勝(うち海外1戦1勝)。獲得賞金5億472万3000円(うち海外2億520万円)。重賞は2017年GIIフジテレビ賞スプリングステークス、GIII福島記念、18年GII中山記念、19年GIII中山金杯、GII中山記念に次いで6勝目。馬名は「冠名+輝かしい」。

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【クイーンエリザベス2世C】ウインブライトがレコードでGI初制覇04月28日() 18:12

 4月28日にシャティン競馬場で行われた『2019 香港チャンピオンズデー』。8Rの第45回クイーンエリザベス2世カップ(GI、3歳以上、芝・右2000メートル、定量、13頭立て、1着賞金1368万香港ドル=約2億520万円)は、松岡正海騎手騎乗のウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎、父ステイゴールド)が差し切り勝ち。タイムの1分58秒81(良)はコースレコード。最内1番枠からスタートしたウインブライトは道中、中団のインを進み、直線は前の3頭が抜けたところでスムーズに外に持ち出し、力強い伸び脚で前をとらえた。

 ウインブライトは18戦8勝。GI初制覇。日本調教馬のクイーンエリザベス2世C優勝は2002年&03年エイシンプレストン、2012年ルーラーシップ、2017年ネオリアリズムに次いで5度目、4頭目。

 3/4馬身差の2着には大外を追い込んだ香港のエグザルタント、さらに短頭差遅れた3着に外めを差してきたリスグラシュー(牝5歳、栗東・矢作芳人厩舎)=O.マーフィー騎手。

 もう1頭の日本調教馬、ディアドラ(牝5歳、橋田満厩舎)=武豊騎手=は後方2番手から差を詰めての6着。



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【香港QEIIC】日本馬の直前気配04月28日() 05:05

◆矢作師「いい」リスグラシュー

 リスグラシューは、AWをキャンターで周回。矢作調教師は「手前もしっかり替えていたし、いい感じですね。体は増えていますし、数字以上に昨年の香港の時とはシルエットが違う」と笑みを浮かべた。

◆落ち着きありウインブライト

 ウインブライトはAWをゆったりと周回。畠山調教師は「乗り手には『速くならないように』と指示しましたが、落ち着いて我慢できていましたね。包まれるのは嫌なので、ある程度位置は取りに行くでしょう」とレースを思い描いていた。

◆橋田師満足げディアドラ

 ディアドラは、角馬場で約1時間の運動。「前日、馬場に出して気合が乗っていたので、きょうはリラックスさせるために軽い運動に。追い切りの日より、動きがスムーズですね」と橋田調教師は満足げに話した。

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【香港QEIIC】リスグラシュー軽快!矢作師「いい感じ」04月27日() 11:19

 リスグラシューは、AWを軽快にキャンターで周回。見届けた矢作調教師は「手前もしっかり替えていたし、いい感じですね。体は増えていますし、数字以上に昨年の香港の時とはシルエットが違う」と話した。

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【香港QEIIC】パキスタンスター/P.オサリバン調教師インタビュー「状態は前走後さらに上昇!」04月26日(金) 15:49

転厩初戦で稀代の癖馬、パキスタンスターを復調させたP.オサリバン調教師にクイーンエリザベス2世カップへの期待を直撃した。(取材・文/甘粕代三)


――前走で稀代の癖馬が一変したように見えますが。
P.オサリバン調教師(以下オサリバン) うちの厩舎にきて初めてパキスタンスターに接したけれど、言われていたような癖馬という印象はないね。前走もスムーズだっただろ?

――調教中ばかりかレースでも止まってしまうパキスタンをどのように再生させたのですか?
オサリバン 特に再生させたとは思っていないし、秘訣がある訳でもない。うちの厩舎の普段の調教メニューを淡々とこなしているだけだよ。調教中に1800mのスタート地点で動かなくなったり、レース中の向こう正面で止まってしまったりした理由が分からないね。

――さて、大目標のQE2に向けて状態は?
オサリバン 前走後もリラックスして順調に調教をこなしている。前走よりもいい状態でレースに臨めることは自信をもって言える。

――タイムワープが逃げるであろうこのレース、パキスタンの位置取りは?
オサリバン この馬の長所はいい足を長く使えるということだ。タイムワープが単騎スローで行くことになれば早めに位置取りを上げられるし、グロリアスフォーエバーが競りかけてハイペースになるようなら控えられる。そうした自在性が頼もしいね。

――日本馬3騎、どの馬が気になりますか?
オサリバン 去年12月の香港カップ香港ヴァーズで2着の牝馬2頭がまた来たんだろ。あの2頭は確かに強いねえ。2頭ともパキスタンと同じように差し、追い込み型。しかし、いい足を長く使える点ではパキスタンも負けてはいないよ。

――最後に自信のほどを日本のファンに。
オサリバン 目標は言うまでもなクイーンエリザベス2世カップ連覇。期待に応えられるよう、抜かりなく最後の調整に臨むよ。

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★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロ、今年も海外馬券販売レースの香港チャンピオンズデー2レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。
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甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

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【香港QEIIC】エグザルタント/A.クルーズ調教師インタビュー「自信? 満々に決まってるじゃないか!」04月26日(金) 15:45

クイーンエリザベス2世カップで圧倒的1番人気が予想されるエグザルタントのA.クルーズ調教師を直撃した。(取材・文/甘粕代三)


――現在の状態は?
A.クルーズ調教師(以下クルーズ) 絶好調だよ。

――香港ゴールドカップから2カ月以上空きました。
クルーズ この馬は2000mでもG1を勝っているけど、2400mが最適。しかしゴールドカップ以降使えるレースがないんだ。この間にバリアトライアル(注:ゲートを使った実戦方式の調教。地方競馬の能力検定に相当)2本を消化している。

――9頭立て7着、7頭立て7着ですが。
クルーズ この馬は中長距離馬。1200mのオールウェザーではこんなもんだよ。その後も馬場入りを休むことなく状態は更に良化している。

――さて、2回のバリアトライルでは同厩のG1馬、タイムワープがともに1着。
クルーズ こちらも状態は万全。でもレースに注文が付く。

――今回も逃げ宣言?
クルーズ 控えてはただの馬、逃げるしかない。全弟のグローリアスフォーエバーの出方次第ではハイペースも覚悟しているが、香港で初めて2000m2分を切った稀代の快速馬。ハナを譲ることはない。

――エグザルタントの位置取りは?
クルーズ 早ければ控えるし、スローに流れれば前目に付けられる自在性がある。展開は全く気にしていない。

――日本馬3頭ですが?
クルーズ 去年の香港ヴァーズで2着に迫った馬、何て言ったっけ? リスグラシュー(雍容白荷)! 気になって仕方がない。

――最後に自信のほどを日本のファンに。
クルーズ 自信? ないわけないだろ、自信満々さ! 日本からもエグザルタントを応援して下さい。

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★”日本と香港を股にかけて活躍する”海外プロ甘粕代三プロ、今年も海外馬券販売レースの香港チャンピオンズデー2レースの予想提供をいたします。当日の予想にご期待ください。
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甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

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【香港QEIIC】日本馬3騎を迎え撃つ香港馬②~パキスタンスター04月26日(金) 14:48

クイーンエリザベス2世カップでエグザルタントが日本勢を迎え撃つ大将なら、これに続くのは香港のカブトシローの異名を持つ稀代の癖馬、パキスタンスター(中国語名:巴基之星、セ6)がこれに続く。同馬を中心に香港勢の勢力図を眺めてみよう。

昨年このレースを勝ち、返す刀でチャンピオンズ&チャターカップと連覇したパキスタンスターは気性の難しさからG1連覇後は6走にわたって着外と低迷。
K.ディン・オーナーは「香港のレジェンド、A.クルーズ調教師に不満などある訳もない。しかし、気分転換のために移籍させた。香港ではよくあること」と、前走のチェアマンズ・トロフィー(沙田芝1600m)前に、あのホーリックスのP.オサリバン厩舎へ。転厩初戦となった同レースでは気性の悪さを見せることもなく3着と復調を強く印象付けた。1年半ぶりに手綱をとったM.チャドウィック騎手は「状態は格段にアップ。1か月後のチャンピオンズ&チャターカップが大目標だが、ここでも十分通用する状態にある」。
転厩での気分一新とデビューから5戦の手綱をとった旧友、チャドウィックへの乗り代わりで稀代の癖馬は着実に上昇曲線を描いている。


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昨年、一昨年の香港カップ勝馬、タイムワープ(馬克羅斯、セ6)とグロリアスフォーエバー(歓楽之光、セ5)は香港では珍しい全兄弟。この全兄弟は脚質も同じく逃げ、先行で壮絶なハナ争いを演じ続けてきた。それが祟ってか、タイムは昨年11月のササ・レディ・パース(沙田芝1800m)以来、グロリアスは香港カップ以来勝ち星から遠ざかっている。
兄タイムは香港のエリモジョージともいえる存在。気分が良ければ楽々の逃げきり、さもなければ殿負けと極端な競馬が特徴。弟グロリアスは控えた競馬にも対応できるため、今回はタイムが先手を取ることになろう。香港競馬史上初めて2000m2分の壁を破った快速馬だけに楽に先頭に立てれば一昨年香港カップの再現も。

古馬では前走、チェアマンズトロフィーで世界最高レーティング馬、ビューティージェネレーション(美麗傳承、セ6)に猛烈な末脚で襲い掛かり、よもやと思わせたイーグルウェイ(鷹君、セ6)が不気味。4歳クラシック三冠からはクラシックマイル(1月27日・沙田芝1600m)香港ダービー(3月17日・沙田芝2000m)と二冠のフローレ(添満意、セ4)が筆頭。ここでいい競馬を見せれば、ワーザー(明月千里)、アンビシャスドラゴン(雄心威龍)など歴史的名馬の列に加わることになる。
(文・甘粕代三)

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甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

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【香港QEIIC】日本馬3騎を迎え撃つ香港馬①~エグザルタント04月26日(金) 14:48

クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)、チェアマンズスプリントプライズ(芝1200m)にチャンピオンズマイル(芝1600m)とG1 3レースが同日に行われる香港チャンピオンズデー(香港・沙田競馬場)が28日(日)に迫った。リスグラシュー(中国語馬名:雍容白荷、牝5)ら日本馬3頭が挑戦するメーンレース、QE2で日本勢を迎え撃つ香港勢の筆頭は中長距離の大将格、エグザルタント(中国語名:時時精彩、セ5)だ。

エグザルタントは昨年12月、香港ヴァーズ(沙田芝2400m)でリスグラシューを退け、悲願のG1ウィナーの座に上り詰めた。軽快に先行し、リスグラシューを突き放したレースは日本の競馬ファンにも印象なお鮮やかなことだろう。
エグザルタントは愛2000ギニー3着など英愛で4戦2勝の良績を携えて2017年11月香港に移籍。翌18年の4歳クラシック三冠ではクラシックマイル(1月21日、沙田芝1600m)4着⇒ジョッキークラブカップ(2月18日、沙田芝1800m)2着、香港ダービー(3月18日、沙田芝2000m)3着と好走。その後、芝2400mのクイーンズマザー・メモリアルカップ(5月6日、沙田)を6馬身差で圧勝し重賞ウィナーとなると同距離のG1、チャンピオンズ&チャターカップ(5月24日)で2着と好走。プレミア・プレート(沙田芝1800m)を快勝。中長距離で屈指の実力を示し移籍初シーズンを終えた。
そして今シーズンは香港ヴァーズ快勝後、センテナリーヴァーズ(G3・1月29日・沙田芝1800m)、本番QE2と同条件の香港ゴールドカップ(G1・2月17日・沙田芝2000m)と3連勝でここに臨む。日本勢3騎、英国1騎を迎え撃つ地元勢の筆頭に立った。逃げ、先行、差しと自在の脚質で鞍上はリーディングを突っ走るZ.パートンと心強い。
(文・甘粕代三)


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甘粕代三(あまかす・だいぞう)プロフィール
1960年、東京生まれ。高校時代から競馬にのめりこむ。
早稲田大学第一文学部卒。在学中に中国政府官費留学生。卒業後、東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。
中国留学中に香港競馬を初観戦、94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にものめりこみ、2010年、売文業に転じた後は軸足を日本から香港に。
香港の競馬新聞『新報馬簿』『新報馬経』に執筆、テレビの競馬番組にも出演。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問を務める。

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【香港QEIIC】ウインブライト軽快にキャンター1周04月26日(金) 14:46

 香港GI・クイーンエリザベス2世Cで海外GI初挑戦のウインブライトは26日、シャティン競馬場のAWで調整。時折うるさいところを見せながらも、軽快にキャンターで1周した。畠山吉調教師は「馬体重は現時点で480キロ半ばぐらい。いつもの感じですね。元気よく走れていると思います」と話した。

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厳選コラム ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

◆プロフィール
文傑(ぶん・けつ)
香港最大の日刊紙『蘋果日報(アップルディリー)』首席競馬記者を務め、その後同じく大手日刊紙『星島日報』に移籍。競馬記者経験は20年以上。香港で最も経験と知識を有する競馬記者の一人。

甘粕代三(あまかす・だいぞう)
東京新聞記者、テレビ朝日記者、同ディレクター、同台北開設支局長などを務める。94年ミッドナイトベット香港カップ制覇に立ち会ったことから香港の競馬にのめり込む。現在、新報馬業(『新報馬簿』『新報馬経』)駐日代表、北京市馬術運動協会高級顧問。


甘粕(以下、甘) さて、毎度お馴染み、日本VS香港デブ対決いよいよ始まり、始まり!
文傑(以下、文) 望むところだ! デブでぶ対決とか言ってるけど最近、体絞れてないか?
 年明けにインド、2月にフィリピン、3月がドバイ、そして今回の香港の前にはマレーシアと熱いところばかり回ってきたせいかな。
 まあ心配するなよ。少々絞れたとは言ってもデブはデブだ(笑)
 何抜かす! この大デブが!! どんなに飼い葉食い込んだって貴様には敵わないわ。
 さてさて、チャンピオンズデーのG1 3競走に今年は日本馬4頭だけか。
 去年より1頭多いけど、1カ月前にドバイワールドカップデー、1カ月後に安田記念。その中間に挟まれてるから年末の様に大挙して香港へ、というのは難しいんだよ。でも去年以上に少数精鋭。期待して貰わないと困るね。レース順に検討しようじゃないか。
 望むところだ!

チェアマンズスプリントプライズ
 さて、チェアマンズスプリントプライズ。日本からはナックビーナス1頭。
 ちょっとねえ?
 実績で見劣りするのは否めないね。来年の東京五輪よろしく参加することに意義がある、と言われても仕方がない。まあ残念だけれど世界最強の香港スプリンター陣営に脱帽だ。香港馬はミスタースタニングで決まりかね?
 安定という点ではミスターを外して馬券を考えることは難しい。ただ3連単の1着固定とまでは……。
 ミスターを脅かす香港馬はビートザクロックか?
 20戦して4着以下なしという安定ぶりは高く評価しなくちゃいけないし、ミスターを負かしたこともあるし前走はミスターに先着しての2着。
 勝ったのは重賞初制覇のラタンだったね。
 この3頭が横一線というのが香港スプリント勢の現状だ。
 リトルジャイアント、ウィナーズウェイ、ピンウースパークは第2勢力という感じ?
 そうだね。定量戦ではこれまで以上に厳しいだろう。
 さてオーストラリアから2頭、ニュージーランドから1頭。この評価が難しい。
 中国広東省従化区にトレセンがオープン、中国国内とつながったことでオーストラリアと検疫問題が揉めてたんだよ。オーストラリアからの遠征は3年ぶりか。
 ドバイから転戦してきたビドラは足元に問題ありと厩舎関係者から聞いたぜ。
 足元がパンとしててもここでは足りないだろ。
 レーティングトップはサンタアナレーン。
 G1 5勝にボウマンへの乗り代わり。これは無視できない。
 香港三強にサンタアナ。いずれも上位人気だから馬券的には絞り込まないといけない。
 それが頭痛の種さ。
 全く同感だ。

チャンピオンズマイル
 日本では発売されないんだって?
 そうなんだよ。日本馬が出走しない海外G1は発売できないんだよ、日本では。
 何とももったいない話だ。世界最高レーティングの香港マイル王、ビューティージェネレーションが出走、世界的にも注目を集めているのに!
 日本の競馬国際化って、そんなもんなんだ。何とも情ないことだけど。
 だったら手短かに見どころだけ説明することにしよう。
  ビューティー絶対だね。
 無事に回ってくれば勝ってるよ。
 7頭立てと寂しいメンバーになったのもビューティーの強さ故だ。
 馬券的にも妙味はない。3連単でもビューティー1着固定で絞り込まないと。
 3連単で10倍以下なんてことも十分ありうる。
 いつだったか10倍以下の3連単でトリガミ食って泣いてたことあるだろ。
 そんなこともあった。相手はコンテ、シーズンズブルーム、シンガポールスリングまで。
 そんなこところだろうね。
 勝って安田記念という話もあるけれど、調教師のJ.ムーアに訊くとオーナーに訊いてくれ、郭少明オーナーに訊くと調教師に訊いてくれ、と堂々巡りなんだよ。
 調教師はロイヤルアスコットでエイブルフレンドの仇を、オーナーは昨年の安田記念の仇を討ちたがっているようだ。
 世界最高レーティングのビューティーには是非とも安田記念に来て貰いたいものだ。
 そうすれば俺も東京行けるんだけどね。
 まずは無事に勝ってくれることを祈ろうじゃないか。

クイーンエリザベス2世カップ
 さてさて、お楽しみのクイーンエリザベス2世カップ。ここは13頭と顔ぶれもそろった。
 馬券的な楽しみはこのレース!
 さて、何から行く?
 それは難しい。だから馬券的な楽しみもある。問題は展開なんだよ。
 タイムワープだろ。
 全兄弟のグロリアスフォーエバーは引ける競馬も覚えてきたから無理に競りかけていくことは考えにくい。共倒れしたこともあるからね。
 ただタイムワープは一時期の力ないような気もするんだよ。この2戦は殿負け。前走なんて4角で終わってるからね。
 いや、馬鹿にして楽にいかれちゃうと逃げ馬だけに分からんところはあるけど、考えづらいねえ。
 同厩のエグザルタントが去年の香港ヴァーズから3連勝中。A.クルーズ厩舎の主役は完全に交代した。
 過信は禁物。マイペースの馬だけに落とし穴あり。
 ここは日本馬、リスグラシューで行けると見ている。自信あり!
 去年の香港ヴァーズではエグザルタントに負けてるぜ。
 あれから一回り成長。帰国後の金鯱賞では安田記念で本命視されるダノンプレミアムの2着。あのレースは大目標のここに向けての前哨戦。そこそこの仕上げでの2着だ。
 2400mからの距離短縮は?
 オーナーのキャロットファーム秋田博章社長と話したんだけどズバリ2000mが最適だとのご託宣!
 秋田さんてノーザンファームでディープインパクトの配合を決めたあの秋田さんか。それは説得力あるね。
 だろ! それに香港ヴァーズの後にドバイには登録だけ。早くから香港一本に絞り込んだローテーションも好感できる。
 ディアドラはドバイからの転戦だ。
 相当厳しいローテーションだよ。あのアドマイヤムーンだってドバイの後、香港では取りこぼした。ましてディアドラは牝馬だし。
 香港馬もドバイ遠征が減ってきているのは体調管理が難しいから。確かに大きな減点材料ではあるな。
 それと水曜の調教はラスト2ハロン20.9秒。ちょっとやりすぎだ。さてリスグラシューにはまだ加点材料があるんだよ。
 なんだい?
 香港ではゲートボーイを付けられるだろ。デッパ(註:発馬のこと)の悪いリスは前走も出遅れ気味。今回はゲートボーイ付けられるからゲートの心配もない。12年のルーラーシップ覚えてるかい?
 強かったよなあ。
 ルーラーも出遅れ癖があって香港で初めてゲートボーイを付け、それが初のG1。それで種牡馬になれたってわけさ。
 パキスタンスターを忘れて貰っちゃ困るぜ。
 A.クルーズからP.オサリバン厩舎への転厩初戦の前走は3着と久しぶりにいいところを見せたね。
 我らがM.チャドウィックに鞍が戻った。奴も師匠だったクルーズと疎遠になって見返そうと必死。期待できるぜ。
 他の香港馬は?
 前走のチェアマンズトロフィーでビューティージェネレーションに迫ったイーグルウェイが絶好調だ。調教での動きは前走時以上。人気薄でリスポリが気楽に乗れれば一発あってもおかしくはない。
 イーグルウェイはクイーンズランド・ダービー馬。もう一頭クイーンズランド・ダービー馬がいるね。
 ダークドリーム! 4歳三冠ではちょっと足りなかったけれど自己条件に戻ったクラス1で2000m1分59秒66の好時計で勝ち上がった。
 今年の香港ダービー馬で二冠を制したフローレとの比較は?
 甲乙つけがたいね。悩ましい。ところでもう一頭の日本馬、ウインブライトはどうなんだい?
 G1ホースではないけれど、スーパーG2の中山記念を連覇。連覇で負かした馬が凄い! ヴィブロスペルシアンナイトスワーヴリチャードディアドラ。G1級の力の持ち主だ。
 あのステイゴールドの子か?
 懐かしいね、ラストランの2001年香港ヴァーズで初のG1勝ち。あれからもう18年だ。
 お互い歳もとる訳だ。さあ、結論だ。パキスタンから行く。頭もあると想定している。
 こちらはリスグラシュー。1着固定の3連単で勝負。相手は手広くいきたい。あと一晩じっくりと考えるよ。
 今度こそ2人で勝負の美酒を味わいたいもんだ。去年の暮れのようなことはもう勘弁だよ。
 なに言ってんだ。おれはヴィブロスでしっかりと稼いでご馳走してやったじゃないか! たまにはおごれよ!!
 まかせておけって!(笑)


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過去10年の結果 ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

開催日 勝ち馬 性齢 調教国 タイム 騎手 調教師
2018/04/29 パキスタンスター セ5 香港 2.00.21 W.ビュイック A.S.クルーズ
2017/04/30 ネオリアリズム 牡6 日本 2:04.59 J.モレイラ 堀宣行
2016/04/24 ワーザー セ4 香港 2:01.3 H.ボウマン J.ムーア
2015/04/26 Blazing Speed セ6 香港 2.02.9 N.Callan A.Cruz
2014/04/27 Designs on Rome セ4 香港 2.01.1 T.Berry J.Moore
2013/04/28 Military Attack セ5 香港 2.02.1 T.Berry J.Moore
2012/04/29 ルーラーシップ 牡5 日本 2.02.4 U.リスポリ 角居勝彦
2011/05/01 Ambitious Dragon セ4 香港 2.02.2 D.Whyte A.Millard
2010/04/25 Viva Pataca セ8 香港 2.05.0 W.Marwing J.Moore
2009/04/26 Presvis セ5 イギリス 2.03.0 R.Moore L.Cumani

歴史・概要 ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

挑戦した日本馬 ~クイーンエリザベス2世カップ 2019~

エイシンプレストン 1着(2001年)
血統
父:Green Dancer
母:Warranty Applied(Monteverdi)
成績
32戦10勝
4億9106万円+2460万香港ドル
主な勝ち鞍
香港マイル(GI)
クイーンエリザベスC(GI)
朝日杯FS(GI)
香港で掴んだ栄光

 デビューから引退まですべて主戦である福永祐一が騎乗し、1999年の朝日杯3歳Sを制して最優秀3歳牡馬に輝き、のちに香港競馬でGI3勝をあげたエイシンプレストン。
 デビュー戦こそ2着に敗れたが、折り返しの新馬戦を勝利すると朝日杯3歳ステークス(GI)へ直行し、地方の雄レジェンドハンターを差し切って優勝。その年の最優秀牡馬に選出された。
 翌年もアーリントンC(GIII)、NZT4歳S(GII)と連勝を飾り、NHKマイルカップ(GI)最有力候補に挙がっていたが、骨折が判明し戦線から離脱。復帰後の成績は奮わずスランプ状態に陥ったが、陣営の懸命の努力が実り、米子Sで実に1年2ヶ月ぶりの勝利を飾ると、続く北九州記念(GIII)で重賞を制覇した。
 完全に復活を果たしたエイシンプレストンは毎日王冠(GII)も勝利し、マイルCS(GI)で2着となると香港マイル(GI)に挑戦。現地での評価は低かったが、レースでは直線で外に持ち出されると一気に突き抜ける圧勝劇。1993年のホクセイシプレーの初挑戦以来、8年目にして日本馬の香港マイル(GI)初制覇を見事に飾った。その後は、日本では勝ち星は挙げられなかったものの香港ではクイーンエリザベスC(GI)を連覇するなど、香港GI3勝。とにかく香港競馬に絶対なる適性を持った名馬であった。

施行年馬名性齢騎手調教師着順
1995年フジヤマケンザン牡7蛯名正義森秀行10着
1997年ダンスパートナー牝5四位洋文白井寿昭8着
マイネルブリッジ牡5坂本勝美伊藤正徳9着
2002年エイシンプレストン牡5福永祐一北橋修二1着
アグネスデジタル牡5四位洋文白井寿昭2着
2003年エイシンプレストン牡6福永祐一北橋修二1着
2007年アドマイヤムーン牡4武豊松田博資3着
2008年マツリダゴッホ牡5蛯名正義国枝栄6着
2010年ネヴァブション牡7後藤浩輝伊藤正徳4着
2012年ルーラーシップ牡5U.リスポリ角居勝彦1着
2013年エイシンフラッシュ牡6M.デムーロ藤原英昭3着
2014年エピファネイア牡4福永祐一角居勝彦4着
アンコイルド牡5K.ティータン矢作芳人10着
2016年ラブリーデイ牡6J.モレイラ池江泰寿4着
ヌーヴォレコルト牝5K.ティータン斎藤誠6着
サトノクラウン牡4Z.パートン堀宣行12着
2017年ネオリアリズム牡6J.モレイラ堀宣行1着
2018年アルアイン牡4C.デムーロ池江泰寿5着
ダンビュライト牡4T.ベリー音無秀孝7着
2019年ウインブライト牡5松岡正海畠山吉宏1着
リスグラシュー牝5O.マーフィー矢作芳人5着
ディアドラ牝5武豊橋田満6着
2021年ラヴズオンリーユー牝5C.ホー矢作芳人1着
グローリーヴェイズ牡6K.ティータン尾関知人2着
デアリングタクト牝4松山弘平杉山晴紀3着
キセキ牡7C.スコフィールド辻野泰之4着
2023年プログノーシス牡5Z.パートン中内田充正2着
ダノンザキッド牡5C.ホー安田隆行5着
ジェラルディーナ牝5C.デムーロ斉藤崇史6着