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《本紙の狙い》エスポワールシチーを本命に推す。昨年のフェブラリーS(4着)後は、重賞4連勝。そのうち、GIは3つを数え、圧巻は強豪が揃ったJCダート。後続に影さえ踏ませずに楽に逃げ切った。心身とも充実して、完全に本格化したといってよく、JRA最優秀ダートホースに選出されたのも当然だ。前走後は栗東トレセンに腰を据えてじっくり調整。このレースを目標に徐々に負荷をかけていき、最終追い切りの動きも申し分なかった。陣営の思い通りの状態に仕上がり、臨戦過程は万全だ。スピードがあるので、東京のマイルは望むところ。5連勝を飾り、ドバイ遠征へ弾みをつける。V2を狙うサクセスブロッケンが相手の一番手。
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昨年の最優秀ダート馬エスポワールシチーは午前8時すぎに坂路を1本。4ハロン64秒8の軽めの調整だったが、軽快な走りを披露した。枠順は2枠4番。安達調教師は「偶数だから、いいんじゃないですかね。外から速い馬が行くだろうけど、逃げにこだわってはいませんから。ジョッキーも相手の出方を見て乗ってくれると思います」と佐藤哲騎手に一任。この後に控えるドバイワールドCへの出否は「まだオーナーと話していません。レースが終わってからになると思いますが、結果を出して行きたい」と、改めて国内を統一して世界へ打って出るつもりだ。
史上初のフェブラリーS連覇に挑むサクセスブロッケンは3枠6番に入った。輸送前日の金曜は角馬場で15分ほどウオームアップを行ってからCWでキャンターを1周。顎を引いて、いい姿勢でハミを受けながら集中力も保っている。「希望は外やったが、ここならエスポエワールやリーチ、ゲレイロなどを見ながら行ける。相手は強いが、この馬も昨年以上にパワーアップしている。今持っている力を出し切れれば…」と藤原英調教師は自信たっぷりだ。
ダート初挑戦となる東京新聞杯の勝ち馬(8)レッドスパーダ。藤沢和調教師は枠順を聞いて「極端じゃないし、いい枠じゃないかな。もしかしたらダートの鬼かもしれないよ」と笑顔を浮かべた。この日も坂路で4ハロン59秒7、ラスト15秒2と力のこもったキャンターを披露。「調子のいい時にダートを試せて、いい機会だと思う。結果を残せれば選択肢も増えるからね」とトレーナーは意欲十分だ。
根岸Sを勝って勢いに乗るグロリアスノアは6枠12番と偶数をゲット。全4勝中、後入れでゲート内での待ち時間が短い偶数枠で3勝を挙げている。金曜はポリトラックを1周してからゲート練習を行って最終調整を終了。「前走が完調手前だったので使って上積みは見込める。枠? 最高だね。(ノアに)風が吹いてきたんじゃないかな」と矢作調教師はご機嫌。もう1頭のスーパーホーネットは3枠5番。「いい枠だし、気配も先週より上向いている」とトレーナーはデキの良さを強調した。
午前9時の枠順抽選で、管理馬を出走させるトレーナーでただひとり抽選器を回しに来たのが(10)オーロマイスターの大久保洋調教師。残った枠が(4)と(10)と分かると、「(10)がいいな」と祈る仕草をしてから抽選器を回し、希望枠をゲット。「ゲートでガタガタするので偶数の(6)か(8)か(10)がいいと思っていたんだ。10番はウチの厩舎の縁起のいい数字だしね」とニヤリ。重賞初V(79年東京新聞杯メジロファントム)やメジロドーベルの秋華賞(97年)を制した枠で一発を狙う。
初ダートと距離短縮で真価が問われるリーチザクラウンは、過去10年で3頭の勝ち馬を出している7枠14番が当たった。橋口調教師も「枠は絶好らしいね」とにっこり。金曜は坂路1本。力みもなくゆったりとしたストライドで雰囲気は上々だ。「ここなら芝の部分を長く走れる。2番手ぐらいで、いかに自分のペースで走れるか。あとはジョッキーにお任せ」と武豊騎手に全てを託す。
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