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第26回フェアリーS(11日、中山11R、GIII、3歳牝馬オープン国際、別定、芝・外1600メートル、1着本賞金3700万円=出走16頭)単勝11番人気のコスモネモシンがゴール前の攻防をクビ差制して優勝。石橋脩騎手(25)=美・柴田人=はデビュー8年目で待望のタイトル獲得だ。清水英克調教師(44)は、シンザン記念(ガルボ)に続き2日連続の重賞制覇。1分34秒8(良)はレースレコード。2歳女王アパパネに次ぐ関東期待の桜の女王候補だ。2番人気アプリコットフィズが2着、1番人気テイラーバートンが3着だった。
ゴールに飛び込む瞬間、左の拳を小さく握りしめた。11番人気の伏兵コスモネモシンを巧みに操ったデビュー8年目の石橋脩騎手が、113回目の挑戦で待望のG獲り成功。ゼンノロブロイ産駒としても重賞初制覇。
「道中はいい位置で行けたし、追ってからの反応も良かった。最後はしっかり捕らえてくれましたね」。イケメンジョッキーの笑顔が弾ける。
2番人気のアプリコットフィズとほぼ同じ位置でレースを進め、直線は他馬よりもひと呼吸おいてスパート。坂下から無我夢中でパートナーを追いまくった。その気迫にネモシンも応えた。いったんは先頭に立ったアプリコットフィズを残り50メートルで測ったように鮮やかに差し切った。
「東京で1回乗って2着に来た時もいい瞬発力を見せていたし、ボクがうまく乗ればチャンスはあると思っていた。牝馬だけどレースに行って気持ちの強い面がある。今まで重賞はなかなか勝てずにいたので本当に嬉しい」と殊勲のヒーローは勝利の余韻にしばらく浸っていた。
石橋脩は、名手として鳴らした柴田政人調教師の愛弟子として03年3月にデビュー。毎年コンスタントな成績を残しながらも、なかなかタイトルには手が届かなかった。この勝利を機に、自信もつき、さらに飛躍していくはずだ。
春の最大目標は桜花賞(4月11日、阪神、GI、芝1600メートル)。昨年の2歳女王アパパネも同じ関東馬で、3歳牝馬は“東高西低”だ。石橋脩&コスモネモシンが桜前線を今まで以上に熱く盛り上げてくれるに違いない。(片岡良典)
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