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春開催の最終週を迎える福島では、土曜メーンに福島牝馬S(25日、GIII、芝1800メートル)が組まれている。1着馬にヴィクトリアマイル(5月17日、東京、GI、芝1600メートル)の優先出走権は与えられる重要な一戦だが、昨年は最低人気16番人気のフィロパトールが3着に入り、3連単が23万円超。ローカルの牝馬限定重賞らしく、波乱になることも多い。今年も混戦模様だが、過去5年の連対馬10頭は全て中山牝馬Sから参戦した馬で、今年もまずは同レース出走組に目を向けたい。
今回のメンバー中、中山牝馬Sで最先着の3着だったのがパワースポット(美浦・菊沢隆徳厩舎、7歳)。オープン入りしたのが6歳秋という遅咲きだが、その後は重賞で5、3、3着と安定している。前走は大外15番枠から上がり最速をマークしており、中身は濃かった。悲願の重賞初Vが見えてきているだけでなく、菊沢厩舎は日曜のサンスポ賞フローラS(ディアマイダーリン)との土日重賞制覇も視界に入りそうだ。
ブランネージュ(栗東・藤岡健一厩舎、4歳)は昨年のサンケイスポーツ賞フローラSでアタマ差の2着に入り、オークス5着、秋華賞4着とGIでも好走。中山牝馬Sは4カ月ぶりの出走で10着だったが、能力を考えれば巻き返してくる可能性は十分ある。
同じく4カ月の休養明けだった中山牝馬Sで8着のオメガハートロック(美浦・堀宣行厩舎、4歳)は、昨年のフェアリーSを勝った実力馬。3週連続重賞を勝っている厩舎の勢いも注目される。
中山牝馬Sからは他に、4着ケイティバローズ(栗東・角田晃一厩舎、5歳)、6着グレイスフラワー(美浦・宗像義忠厩舎、6歳)、9着マイネグレヴィル(美浦・和田正道厩舎、4歳)、11着ミナレット(美浦・大和田成厩舎、5歳)も登録がある。
スイートサルサ(美浦・菊川正達厩舎、5歳)は右肩跛行で中山牝馬Sを取り消したが、その後は順調に調整されており、影響はなさそう。クイーンC2着、府中牝馬Sと愛知杯で3着の実績があり、決め手はここでも上位とみていい。
重賞で3着が3回あるリラヴァティ(栗東・石坂正厩舎、4歳)や、1000万下、準オープンと連勝して勢いのあるウエスタンメルシー(美浦・奥村武厩舎、4歳)、準オープンを快勝して挑むアルマディヴァン(美浦・高橋文雅厩舎、5歳)などのレースぶりも興味深い。
★福島牝馬ステークスの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
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