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京都は14日の朝方まで雨予報。いくら開幕週のきれいな馬場とはいえ、いくらかは台風の影響は残ると思われる。
良馬場での開催が難しいなら、格とコース実績で勝るトーセンラーも絶対的な存在ではなくなるか。ディープインパクト産駒にとっては斤量58キロも鬼門(JRAでは30戦1勝)。キズナ(ニエル賞、産経大阪杯)以外の馬は勝ったことがないという嫌なデータもある。
伏兵の出番も十分にあるとみて、デスペラードに◎を打った。ダートで鍛え上げられたパワフルな走りは、道悪で大きなアドバンテージになるはずだ。実際に湿った芝への適性は、稍重馬場だった2走前の京都記念で証明済み。逃げの奇策ではあったが、2着トーセンラーの追撃を封じた。トーセンラーとの斤量差が当時と同じなら、もう一丁があっても不思議はない。
体調面でも10着に敗れた1年前とはまったく違う。同じ休み明けでも、昨秋は馬体減で調整に苦労し、過去最低の462キロまで落ち込んだ。それに対し、今回はじっくり乗り込まれて調教の質、量ともに雲泥の差。安達調教師は「調教をしっかりやって490キロくらいで出せそう。力を出せる状態」と仕上がりに自信を見せている。
ダートから芝に替わってど派手な追い込みを決めたり、キャリア初の逃げで重賞を勝ったり…。山あり谷ありの成績でつかみどころがないが、こういった“意外性”を持った馬が、変則開催の上にさらに変則の代替競馬で、ビッグパフォーマンスを見せてくれそうな気がする。単勝(8)。馬単(8)→(2)(12)(3)(7)(9)(10)。 (板津雄志)
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