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函館記念の勝ちっぷりはダテじゃない。本格化したラブイズブーシェが、“記念どんぶり”でサマー2000王者に王手をかける。
その前走は内めの好枠(3)番を引き当てながら、肝心のスタートで後手。かなり厳しい状況だったが、4角から1頭、完全に別の脚いろで進出する様はさしずめ“北のゴルシ”。ライバルのGI5勝馬を彷彿とさせるレースぶりは、ひ弱だった昨年とはまるで別馬だ。
「メンバーも強くなるし、本当は五分に(ゲートを)出てほしいけど。でもまぁ、出遅れたら出遅れたなりに競馬はできるから」。古川騎手の口ぶりに余裕が漂うのも窮地を切り抜けたからこそだ。確かに先行しても待機策でも力を出せる引き出しの多さは、今回のメンバーでも一番。トウケイヘイローの出方(出遅れ?)でレースの様相がガラリと変わりそうな今回、強力な武器になる。
目下の体調の良さも見逃せない。連日のように跨ったジョッキーは21日の動きに、「北海道の気候が好きなんだろうね。寒い時季も悪くはないけど、今は硬さがなくて本当にスムーズ。函館記念より上がっている感じもある」とニッコリ。「これなら堂々と胸を借りられる。何せ、こっちはここが“ガチ”だから」と、ゴルシに真っ向勝負を挑む。(夕刊フジ)
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